今年の後半は飲み会やら諸行事に参加していたり、孫の世話を
頼まれてたりもして、しばし読書をサボっていました。
全く読まないというわけではありませんでたが、
「柳橋の桜」の一巻目を読んだのが7月末でした。
それからはや5ヶ月近く経ってしまいました。
この間、「柳橋の桜」の第二巻から最終第四巻まで読みました。
こちらはブックオフに身売り済みです。
そして最近読んだ第三、四巻。
読み終わった感想です。
四巻で、まさに「起承転結」の時代劇です。
毎月一巻を出すという、早書き(と言うのかは知りませんが)のせいなのか
ちょっと設定が安易な感じがします。
助さん格さんのように絶対的に強い小龍太と桜子、「それがし」という言葉を
多用する小龍太、同心や奉行所までも味方につけてしまう設定だったり。
また、ドン・ファンという名前が出てきたり、絵描きが北洲斎霊峰という名前だったり。
長崎に行った設定はともかく、一番奇異に感じたのは、フェルメールの
「真珠の耳飾りの少女」と結び付けたのはちょっとやり過ぎかな、と思う。
通勤の電車で読むのにはいいかもしれないが、話の途中でピンチもなく
最後の感動がくるということもなく、途中で中だるみしてしまいました。
次に読むのは、高田郁さんの「あきない世傳 金と銀」の特別巻「契り橋」です。
高田さんの季節や場所の描写はすばらしい。
江戸時代の大坂の天満や江戸の浅草が活き活きと描かれています。
読んでいると、まるで自分がその場にいたような気にさせられます。
「あきない世傳 金と銀」は、最近NHKでドラマで放映されていますが、
第一話は本で読んだ通りです。
原作が映画化されると、脚本家や映画監督が結構脚色してたりしますが
この「あきない世傳 金と銀」のドラマは原作に忠実です。
第二話は録画しているので、これから見る予定です。