法科大学院の『教育力』 ランキング発表
私なりの考え方に基づいて(内容は、前回のブログの記事にあります)、
第2回新司法試験の結果のデータを分析し、
法科大学院の『教育力』のランキングを発表させて頂きます。
なお、合格者数データは、法務省発表のPDFファイルを使い、
それをエクセルに手入力していますので、データの間違いの可能性がなきにしもあらずです。
確認はしましたが、間違いがあったらごめんなさい。
まず上位から発表します。
学生の力を伸ばしてくれる、すばらしい法科大学院は、、、
第1位 名古屋大法科大学院
第2位(暫定) 慶応義塾大法科大学院
第3位 一橋大法科大学院
第4位 千葉大法科大学院
第5位 京都大法科大学院
となりました。
法科大学院に行くなら、これらの法科大学院に行きたいところですね。
ただし、慶応に関しては、別の要因により合格率が上がっている可能性があるので、
暫定順位としたいと思います。
下位は、
第31位 明治学院大
第32位 専修大
第32位(同率) 甲南大
第34位 法政大
第35位 日本大
となりました。
これらの法科大学院に行っている人は、
上位の法科大学院がどのような授業をしているのかの情報を収集する必要があるかもしれませんね。
なお、前回のブログで書いたとおり、サンプル数が少なくてランキングから除外した大学は、33校ありました。
以下にランキング一覧を載せたいのですが、
添付の仕方を勉強しないといけないので、次回に全データを載せたいと思います。
法科大学院の実力(教育力)の序列について
法科大学院の設立された年は、
旧司法試験の合格者実績が少ない大学でも、
『法科大学院は始まったばかりだから、序列なんかない』
と言って、できる限り優秀な学生が集まるように努力されていたと思います。
新司法試験が2回実施されて、ある程度、
教育力のある法科大学院がどこかということが明らかになってきたかとは思いますが、
単純に合格者数で比較するのは、大学の規模を無視した分析になりますし、
単純に合格率で比較するのは、入学した学生の質(ポテンシャル)を考慮しない分析となり、
純粋な法科大学院の実力を表しているとはいえません。
そこで、私は、以下の考え方で、法科大学院の実力の序列付けをしてみたいと思います。
1.
基本的には、学生の新司法試験合格率で、序列付けをします。
しかし、それでは、前述のとおり、法科大学院に入学した学生の質の差を考慮したものにはなりません。
2.
法科大学院の授業、特に演習系の授業は、基本的に、論文試験の対策に役立つものであり、
択一試験の対策は、学生が各自でやっているというのが現実かと思います。
ということは、択一試験の結果は、法科大学院の教育の影響を(あまり)受けていない、
つまり、入学した学生の質をそのまま表す数字であると考えます。
そこで、合格率を計算する際の分母を、択一試験の合格者とします。
こうすることによって、そもそも司法試験に合格するレベルにないポテンシャルの低い学生を
合格率を計算する際の分母から省きます。
これで、そのような学生が少なからず入学しているであろうと思われる下位の法科大学院の真の教育力を、
計算することができると考えます。
3.
法科大学院では、特待生制度というものを導入しているところがあると聞きます。
優秀な学生を集めるために、授業料を免除するばかりでなく、
お金(小遣い?)を支給しているらしいです。
そこで、そのような学生を少数精鋭で集めて教育して、
高い合格率を出しているような法科大学院をデータから除外するために、
また、学生数の少ない法科大学院のデータはそもそも統計データとしては採用すべきでないという理由から、
択一合格者20人未満、新司法試験合格者10人未満の法科大学院は、
今回のランク付けからは除外します。
まだまだ他にも考慮すべき要因はあるのですが、とりあえずこの考え方で、
自分なりの法科大学院ランク付けを行ってみたいと思います。
ブログを始めるにあたって
私は、ある法科大学院に通う者です。
完全未修者として、法科大学院に入学しました。
それまでは、社会人として仕事をしていたのですが、法科大学院に入って以来、
『おかしい』 『筋が通っていない』 と思うことが多くあります。
これまでは、日記とかを書くこともなく、思ったことはいずれ忘れてしまったり、
過去にかなり憤ったことでも今となっては穏便に解決しておけばよかったと思うことがあったりします。
このような思いを後で検証してみたいと思って、ブログを書いてみることにしました。
また、このブログを見てくれる方がどのくらいいらっしゃるのかわかりませんが、
仮に一人でも見てくれる人がいるなら、自分の思いをその人に伝えてみたい、
そして、自分が正しいのか、正しくないのかを教えて頂きたいと思っています。
よろしくお願いいたします。