続ける
若いピアニストに聴いてもらった一曲。自分の才能、技量のなさに泣きたくなる。たった見開き2ページの小曲、言われていることが聴こえてこない哀しさ…その時も、帰り道も、帰ってからも、本当に泣きたかった。もうやめようか…一瞬アタマをよぎる。でも結局帰宅後すぐ練習。どうして?どうしてなんでしょう…自分に苛立ち、落ち込みながら練習。1日かけてやっとぼんやり見えてきた、聴こえてきた。なぜやり続けるのか、才能もなく技量もないのに。わかりません。でも、恥をかき続けてでもやり続けることだとふと思った。それしかないのです。薄っぺらな虚栄を捨てて、恥をかきつづけることが自分にとって大事。そこに辿りついて、あの哀しさの答が出た。