これからはちょいちょい読んだ本の感想などもしていきたいと思います。
というのも、最近ものすごい勢いで本を消化してるので、何らかの形で吐き出していきたいと思ったからです。
貴志佑介、結構前にISOLAは読んだけど、その時はそこまで印象に残らなかった
んで、突発的にホラーが読みたくなって評価の高かった黒い家を手に取った。
タイトルだけの印象から、リングみたいな心霊系和声ホラーなのかな?とか思ってたら人間が一番怖い的な内容だったのがちょい意外だった。
この作品って描写が際立って異常性を打ち出してるから、かなり怖く仕上がってるけど
結構こういう事件って起きてるんだよね現実
ニュースでは猟奇的事件とだけ報道され、そこで終わる事件ばかりだけど、これを読んだだらそういうたぐいの報道が急に重さを増してきたよ。
異常性とか猟奇性とかそういうのを全面に押し出した作品なんだけど、決して狂気を押し付けようとするもんじゃないんだよね。
心理描写とかも濃い…
作中でもすべての人々に狂気の可能性があると語っているし、それに納得してしまう自分もいる。
誰しもが狂気にとらわれる可能性ってあるんだよね。本当に。
だからこそ恐怖が湧きたつんだろう。
本当に怖い怖い言いながら読みました。
でも面白かったです。
途中いきなりピーターハミルが出てきたときはびっくりしたね。
自作のタイトルもキングクリムゾンの1stを連想させるし貴志佑介さんプログレ好きなのかな?


