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日々の生活の中で
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2012.07.21 sat 東京都美術館
『マウリッツハイツ美術館展』

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フェルメールの有名な『真珠の耳飾りの少女』を観に
東京都美術館に行って来た。

『真珠の耳飾りの少女』…“の”が二つ入っている。
スタジオジブリのネーミングみたいだ。

生涯で30点ほどしか作品を残さなかったフェルメール。
非常に寡作な作家だ。

とくにこの『真珠の耳飾りの少女』は、
有名すぎるくらい有名。
LOGOSのポストカード売り場には必ずといっていいほどある。

青いターバンの顔料は、ラピスラズリという鉱石が使われ
ウルトラマリンブルーと言われる。
補色の黄色を衣装に用い色面構成としてもキレイ。

でも、なんといっても魅力的なのが少女。
眉がなくてもヤンキーっぽくない。
ドラゴンタトゥーの女のルーニー・マーラにもならない。

この時期の女性が持つ根源的な美しさがある。

さて、この絵を最前列で観賞するには
入館してもさらに並ばないといけないのだが
並ばない方がいい。

並ばず、パーティーションの外からじっくり観賞した方が
断然長く観賞することができる。

他にも多くの作品がありレンブラントなんかもあるが
この作品ぐらいしか印象に残らなかった。
2012.07.16(祝・月) 3日目

AM4:00 起床
大腿筋に乳酸が溜まり筋肉痛。

シェラフから身体を剥ぎ取ると外へでて深呼吸。
山の空気はやっぱうまい!
目の前に富士山のフォルムが見え隠れする。
幸先が良さそうだ。

コッフェルとバーナーを持ち出して、
しらす雑炊と焼きなすのみそ汁で朝食。

AM5:30 大門沢小屋出発
前日に仲良くなったKさんと同行して奈良田温泉へ。

奈良田から見延駅行きのバスが9:55発なので
9時前に到着すれば奈良田の温泉にも入れることを知り
それに便乗することにしたのだ。

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沢沿いを下るコースは、
森林部なので濃厚な緑の匂いと
沢を流れる清冽な水量の多さを物語る水音とで
いい感じだ。

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途中、小屋で仲良くなったご夫婦2組とIさんと
なんとなく合流し総勢7名のパーティーになる。

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此処に来て、またカメラのレンズが結露してしまい
写真が撮れなくなる。

合計3つの吊り橋は、結構スリルがあって面白いし
ちょっとした悪場もあって最後まで楽しめた。

なんと、8時過ぎに奈良田に着いてしまった。

発電所から奈良田温泉までバスがあるのだが時間があるので
夫婦2組とはバス停で別れて
KさんとIさんの3人でおしゃべりしながら歩く。

こういう出逢いは、面白い。

奈良田の里に着くとさっそく温泉へ。
ここのお湯はとろんとして初めての感覚。
心も身体もほぐれる。

入浴料も500円と安い。
お湯から上がるとキリン一番搾り350mlをグビっと。
しびれるぜぇ~。

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このあとは、
バスで下部温泉駅~甲府~立川~荻窪~中野富士見町と
ゆっくり読書しながら鈍行で帰宅。

また、そのうち山に行きそうだ。
2012.07.15(日) 2日目

寝床で左右のおっさんの押し合いへし合いの為、
断続的な睡眠…。
そこかしこでのイビキの合唱。
不快指数120% 仕方ない…これも人間社会の一部だ。

AM3:00頃、早いパーティーが起き出し準備を初める。
AM4:00 漆黒の部屋にランプ電球が灯る。
AM4:30 ごそごそとシェラフから起きてみる。

やっぱり自分のマットレスの右側20cmもおっさんが浸食してきていた。
どういう身体感覚と社会通念のなさやねん!っと
マットレスをガバッと剥ぎおっさんを振り落とす。

おっさん、
やっと自分の状態に気付くも恨めしく見てくるので
メンチを思い切りきって
目が泳ぎ完全に視線をそらすまで睨みをつける。
ほんと、しばいたろか!と思うも自制する。

ゆっくり30分くらいかけて
パッキングなどを済まし、準備体操をして
AM5:00 北岳肩ノ小屋を出発。

天気予報だと低気圧もなく曇りのち晴れの予報だったが
昨日からのガスは依然、居座り続けているみたいだ。

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登り初めてから2~3分で息が切れてくる。
高度3,000mだから当たり前か。

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名前がわかんないけど美しい花。

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AM5:30 北岳(3,193m)登頂。
日本で2番目の山。素直にうれしい!人も多い!
カワイイお地蔵さん2体も鎮座していた。
そういえば、お地蔵さんの正体は閻魔大王だとか
しょうもないことを思い浮かべる。

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寒いので、スグに間ノ岳に向けて出発。
身体が冷えて体力を失う前に
アイドリング状態のままを維持しておかないと
気持ちも冷えてくる…。

ガスは増々濃度を増し、
西からは強烈な尾根風が吹き付けてくる。
細かいミスト状の暴風は、
どんどん体温を奪ってくるので
それと拮抗する状態で発熱するようペースを保つ。

しばらくして北岳山荘に到着。
雨具を着てなかったので、大分濡れてしまっていた。
ここでゴアテックスの雨具を着るも胴震いが止らない。
判断の遅れは、危険だと身に染みる。

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山岳雑誌なんかだと
白峰三山の縦走では眺望が素晴らしいとあるが
生憎と風速20m以上の暴風が間断なく吹き付け
濃密なガスで視界ゼロなのでドンドコ行くしか仕方ない。

もくもくと歩を進める。

間ノ岳(3,189.3m) 登頂。
はいっ、次!
留まっても体力を消耗するだけなので
次の目的地、農鳥小屋へ。
この辺から目的地到着時間を記録するのが面倒になり
写真を取るのも億劫になってくる。

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クセのある親父がいることで有名な農鳥小屋で小休止。
耳をそばだてていると、パーティーの人たちも
この山小屋の噂話は知ってるらしく泊まる気はないらしい。
自分ももちろん泊まる気はない。
アミノバイタルを流し込んで5分ほどで出発する。

ここから、西農鳥岳(3,051m)~農鳥岳(3,025.9m)が
急登でキツい!

間ノ岳から農鳥小屋まで400m近く標高を下げていたので
また登り返すからだ。

しかも、強烈な尾根風は増々威力を増して
油断すると身体ごともっていかれてしまう。

前をいっていた二人組の内の女性の方は、
しゃがみこんで固まっていた。

東側に切れたった尾根をいくつか越え、
やっと農鳥岳(3,025.9m)に登頂。
白峰三山縦走達成!
やっぱり視界ゼロ! 眺望なし!

もう、下山することにしか意識が向かない。

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ガンガン下る! ひたすら下る!
あわよくば、奈良田の最終バスに乗って
この日中に家に帰りたい。

途中、軽アイゼンでもないとツルッといきそうな
傾斜と幅のある雪原に出くわすも慎重に徒渉。

植生の薄いガレ場から植生の多い
森林部へ景色は変わっていく。

ガンガン下ったので13:00前に大門沢小屋に到着。
バスの時刻表を見ると
15:10奈良田発~広河原行きが最終とあり、
大門沢小屋~奈良田までが
標準コースタイムで3時間30くらいなので完全アウト。

あきらめて大門沢小屋で素泊まり。

150mlのコーラと牛乳の2本600円を購入してがぶ飲み。

この時点で一眼レフカメラのレンズ内に結露ができてしまっていて
写真が撮れず…。

この小屋は、ネットで事前に調べていたので
名物?力ラーメン1,000円を頂くことに。

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ここでは、
自分と同じ単独行のK(36歳)さん、I(26歳)さん、
60代のご夫婦、60代後半のご夫婦、
親子3人の登山者と仲良くなり
一緒に茶話会を開き山話に華が咲いた。

やれ、大キレットや不帰ノ瞼だ
あの山行はすごかったと自慢話が飛び出す。
圧倒的にキャリアも行ってる山も多いので
ぽかぁ~んと聞いていた。

なんか、
ホントに山好きな人はちょっと違うなと
感心する。

うん、泊まって正解だった。
前日の小屋泊まりが不快指数120%だっただけに
出逢う人によって風景まで鮮やかになる。

4分500円の簡易シャワーでさっぱりして
あとは就寝までやっと萩原浩の『噂』を読む。

小屋の消灯は早い。20時には就寝とあいなりました。
2012.07.14(土) 1日目

7月の3連休を利用して初めての単独行。

場所は、日本で2番目の高さを誇る北岳を抱く白峰三山。

白峰三山とは、
北岳(3,193m)・間ノ岳(3,189.3m)・農鳥岳(3,025.9m)のことで、
その全てが3,000m以上の山塊。

2ヶ月前の鳳凰三山縦走時に
南西に望んだその大きさにしびれたのが、キッカケ。

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前日、早く寝ようと思ってはいたのに
関ジャニ∞ の丸山隆平主演の『ボーイズ・オン・ザ・ラン』が
面白くて観てしまい睡眠時間4時間ちょっと。

AM5:00に起床し出発。
15分だけ二度寝したので最初の電車を乗り損ね
しょっぱなからタイムスケジュールが狂う。

なんといっても今回は、お金をなるべく掛けないのもテーマ。
電車は基本鈍行。

中野富士見町~中野坂上~荻窪~立川~甲府を
3時間弱かけて到着。

そこから、広河原の登山口までバスで2時間10分。
バスは40分近く遅れるは、夜叉神峠までは満席で立ちだはで
登山口まで約5時間で到着。

11:40 さっそく広河原を出発。
この日の17:30までに北岳肩ノ小屋(3,000m)まで登るので
押した時間を取り戻すべくハイスピードで登る。
高山病になり易いので意識的に息を上げて酸素を沢山取り込む。

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緑が濃く、いい空気だ。
前にゆく人たちをドンドン抜いていく。
競争するつもりはないけど、常識的に山小屋には15時頃までにが原則。
タイムスケジュールで2時間も遅れている。
小屋によっては小屋の親父にどやされるらしい…。

13:15 白根御池小屋 到着
多くの人はここで初日は高度順応するため宿泊するのだが…
ちら見で通過。

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ここから、大樺沢二俣と草スベリのコースがあるのだが
この時点で大樺沢二俣が去年11月の台風でコースが崩壊とあるので
草スベリの急登を行く。

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こんな感じの草スベリを登り、
振り返ると白根御池と天場があんな下に。

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5月に縦走した鳳凰三山の薬師岳と観音岳が北東に望める。

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こんな感じで、中高年の登山者パーティーで渋滞。

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ガスが出て来て視界不良になってきた。

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汗が滝のように流れ心拍は暴れまくっているけど
高山植物のお花畑や可愛くて美しい花が癒してくれる。

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15:00 小太郎尾根分岐点 到着
ここから30分ほどで北岳肩ノ小屋だ。あと少し。

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ガスで視界ゼロ。

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15:30 北岳肩ノ小屋 到着

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連休だけあって小屋も天場も人がスゴイ…。

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素泊まり3,500円を払って荷をおろす。
人が多いので幅50cmくらいのスペースしか与えられない。
隣のおっさん3人組で自分の隣のおっさんは
なんか嫌な空気を醸し出している。

とりあえず、温かいご飯を食べることに。
この日のメニューは、アルファ米の梅がゆとカニ雑炊。
3,000mに位置する小屋の外の炊事場は寒い!
温かいご飯は、こころを和ましてくれる。

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そういえば、呼吸法を変えて登ったので高山病になってない!
息を上げて良かった。

持って来た萩原浩の『噂』を読もうと思うけど
なんせ狭過ぎてパーソナルスペースがなく
おっちゃんの嫌な想念が伝わってくるので
早過ぎるが16時過ぎにはシェラフに入って横になる。

初日は、そのまま寝しまった。
といっても左右の人たちが平気で
自分のマットレスの領域を侵して
押してくるので無言のやり取りで断続的な睡眠しか得られなかった。
草津白根山 山行。

2日目。

早朝、というか同行した知人のイビキがすごくて一睡もできず。
神経が細かいというか、物音に敏感というか
のび太みたいに一瞬なりたいと思う。
正確を記すと微睡んだ程度か。たまらん…。

起きたら、さっそく文句を言った。

朝5時起床で6時に朝飯だったはずだが
朝飯は7時30分だった。
でも、山小屋の朝飯とは思えない代物を目の前に文句も吹き飛ぶ。

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ネイジュがときどき遊びにくる。
とても人懐っこい。

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食後にカフェオレを頂く。
クレドアートはもちろん犬の足跡。

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犬たちが、とくにバードが
チェックアウトでみんなが出て行くのを敏感に察知するらしく
盛んに吠え立てる。繊細なのだ。

そんな犬たちの性格も分かりかけてきたところで
予定の出発時間を大幅に遅れてヒュッテを出発。

前日、ガスってた湿原を
晴れてガスが抜けた状態でもう一度散策。

いよいよ、白根火山へ出発。
目の前にずっと見えているのだが
大きく迂回するルートなので1時間程有する。

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硫化水素発生の看板。
有毒ガス発生地帯を歩く。

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ピークの一つ。
有毒ガスのせいで植生ゼロ。

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足下には高山植物のお花畑。

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白根山と湯釜への登り口は、車でも来れる観光地。

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登り道は、多くの人で渋滞。

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湯釜を眼下に眺める。
少し前は、もっと近くまで行けたそうだが
今は有毒ガスが発生しているせいか
距離を置いたこの地点までが限界なようだ。

まぁ、でも神秘的でキレイだ。
phがとても高く酸性の火山湖。
快晴だと湖面の色がもっと彩度を増すそうだ。

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北西には、白根山(2,160m)のピーク。
だが、規制線が張られて行くことはできず。
ぜんぜん行けないことはないが、
衆人環視のなか行くのは流石に憚られた。

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駐車場へ降りるとトイレ休憩をし
売店や展示場を観て廻る。

おいしそうな壷やきいもを購入。
めちゃめちゃ甘くて美味!

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そして、万座温泉へ下山すべく出発。
東に本白根スキー場を観ながら
逢ノ峰(2,109.9m)を越え
~展望台(ここから真南に浅間山がキレイに観えた)、
~本白根山(2,171m)を踏む。

正確にいうと、
ここでも本白根山のピークへは登山道自体がなく
最高点といわれるところまでしか行けない。

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万座温泉が目前。
今回の山行も終了間近。

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14時30分。
万座プリンスホテルへ。
ここで汗を流す(入浴1,200円)。

ゆったり露天風呂に浸かり疲れを癒す。
2日間で草津、万座の温泉に入れて満足!

ホテルのレストランで昼食を取るつもりだったが
14時で一旦休憩の為、
残念ながら売店でポテチとビールを購入し
ロビーでソフトバンク vs DeNA戦を観ながらダレる。

16時10分の万座・鹿沢口行きのバスに乗車。

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高崎 19時15分
大宮 20時くらい
赤羽 20時45分
新宿 21時過ぎ

自宅へは、21時半過ぎには到着。

文明の利器は、山をグッと近いものにしている。
充実した2日間だった。

さて、次はどこの山に登ろう。