手術の前日、入院した私に会いに来てくれた長女が、こんな手紙を書いてくれました。
おかあさんへ
おかあさん もうすぐ
あかちゃんうまれるね。
おかあさんもうすぐ
しゅずつだね
〇〇もげんきでいるからね
ままもげんきでね
〇〇がままをたすけて
あげようかな
まま きょうみかんりんごぐみのこと
ともだちになったよ。
だいすき
ままがんばれ
〇〇より
そして出産後、お見舞いに来るたびにメッセージを書いた折り鶴
まま がんばったね
まま だいすき
まま ありがとう
出産の次の日の帰り際にはこんなことを言ってくれました。
「ママ あかちゃんうんでくれて ありがとう」
年少さんの時から、妹を待っていた長女。
流産・部分胞状奇胎を乗越え、やっと来てくれた次女でした。
長女は、初めて赤ちゃんに対面した時、可愛くて仕方が無い様子でしたが、その夜に私に電話してきたあと、泣きました。
幼稚園のお友達親子がお見舞いに来てくれたり、聴力検査のため授乳をし続けなければいけなかったり、次の日提出の幼稚園の書き物があったり、いろんなことが重なりすぎて、赤ちゃんに授乳してばかりで長女をしっかり抱いて甘えさせてあげることが出来ませんでした。
更に主人もその日は出張で帰りが遅く、長女に会いに行ってやれませんでした。
「あかちゃんとママはいっしょにねるの?」
「ママはあかちゃんがすきなの?」
長女の寂しさは限界に来ていました。
おばあちゃんにだきしめてなぐさめてもらい、おじいちゃんに遊んでもらって、ようやく気持ちに整理がついたようです。
今、長女はとても赤ちゃんを可愛がってくれます。
母を気遣って家事を手伝い、長女の遊び相手をし、ゆっくり休めず、授乳が続いて眠れずに疲れ果てて泣いた時、長女は私の背中をさすって「よしよし」としてくれました。
私は長女のお母さんになれて幸せです。