拝復 福島のソプラノさん
声帯結節という症状は「謡人性結節」という名前でも呼ばれるものかと思います。読んで字のごとく、歌を専門にする人に多く見られる症状です。原因は声の使い過ぎ、つまりは練習のし過ぎ、または癖のある声の使い過ぎ、とされます。ですから、一度発症すると、声の出し方を変えない限り何度でも繰り返す一種の生活習慣病といえるでしょう。
耳鼻科のお医者様のほとんどは、「しばらくは歌わないように」と進言するはずです。
さて、これでは返事にもなりませんから、いくつか異なった視点から提案をしてみます。
まず、次の点に思い当たることがあるかどうか確認してください。
① 肩こり、腰痛、片頭痛のどれかまたはいくつかの自覚症状はありますか?
② 冷え性、視力の低下はどうですか?
これらのうち一つでも思い当たる場合は、その改善を主治医の先生等と相談してください。神経質になってはいけませんが、これらはみな、結節再発の引き金となるからです。
もう一点。日常生活の中に、少しだけ静かな呼吸法を取り入れましょう。方法は次の通りです。
入眠時に少しゆっくりとした呼吸を心がけます。息を吸ったら数秒止めてから、最初は5秒ほどかけて吐き出します。そのとき、身体が布団に沈むイメージを持ってください。息を吸ったときにおなかや胸が布団のほうへ広がる感じです。これを数回繰り返します。
眠る前の30秒ほどだけで、全身の緊張がとれて、深い睡眠を得られたなら、声も随分と自由になるはずです。
そのほかには、「機関車の呼吸法」などがとても良い練習方法となりますが、文章だけではなかなかイメージが伝わらないでしょう。上の方法を数日実践のあとで、あらためて報告していただけると幸いです。