例えば眠い日であっても、中学生の僕にとって夜更かしは仕事のようなものだ。
いつからこうなったかは忘れたが、親が寝静まったころに、僕の1日が始まるような感覚でさえある。それほど心弾む。明日の授業もきっと眠い。けれど僕は、今から部屋を出る。
静かにドアを開け、音を立てぬよう階段を降りる。
つま先で、階段の1段1段を踏むというか乗るというか。
そして冷蔵庫を物色、飲み物を探して、部屋に戻りニコ動だ。このサイクルにハマってもうかれこれ長い、中学3年の受験シーズンのいま、中学2年生の僕は暇すぎてしょうがない。部活は何もしていない。うちの学校は入学時は何かの部に入らなければいけないが、その時は親友に連れられ1か月バスケ部に入ってすぐ辞めた。
夢とか希望とか。
恋愛とか人生とか。
青春とか。
そういったものがいまいちピンとこない。
タイミングとして今がその時期だとしても、そんなもの先にわかることはあるのかな。
心の葛藤はいつもある。
これが思春期?成長期?しらないけど今は今で。
今が大事だと。言い聞かせ僕は今日も冷蔵庫の扉を開いた。
6本入りのスティックパンの袋があったのでそれを手にとる。
いつもの通りあとは飲み物を…と思うがそれがない。
「水か…?」と考えたがすぐに否定する。
「自販機に買いに行こう。」僕は飲み物うんぬんよりこの時間に家をでるという行動自体にワクワクしている。もちろん今までならこの時間は寝ていたり、最近ならネット、なんにせよ家にいたわけで、これから僕が起こす行動は人生で初めてのことで、それで何が変わるわけでもない、と思っていても。
僕は1度部屋に戻って財布から200円を取り出し、スウェットのポケットに入れた。
そしてドアを閉め、階段を静かに下りていく。
親が起きてこないかだけが心配だったが、父親の部屋からいびきが聴こえて少し安心した。
自販機はすぐ近くにある。L字路の1番奥のつきあたりにある家からはL字路を逆に進み、道路と交差する地点を左に曲がる。そうしたらそこに赤いコーラの目立つ自販機がある。
近くだから鍵はしめずに行こう。
僕は父親のサンダルを履いて、玄関のドアを開け、外の寒さに驚きながらも音を立てずに閉めて、そうやって、僕は家をでた。
朝に、昼に、そして9時くらいまでの夜と、なにか違う景色がそこには広がっていた。怖いという感覚もたしかにそこにはあったが、なによりも僕は楽しかった。
1歩1歩が新鮮で、ほほに触れる空気が冷たい。ポケットの200円を握りしめ、逆の手も逆のそこに入れた。
結果からいえば、なんてことはなかった。
帰って親に見つかったとか、鍵しめられてたとか、誰かに襲われたとか。
だけど空には映画のような月があって、強く心に残った夜。
例えば眠い日であっても、120円のカフェオレがうまい。
いつからこうなったかは忘れたが、親が寝静まったころに、僕の1日が始まるような感覚でさえある。それほど心弾む。明日の授業もきっと眠い。けれど僕は、今から部屋を出る。
静かにドアを開け、音を立てぬよう階段を降りる。
つま先で、階段の1段1段を踏むというか乗るというか。
そして冷蔵庫を物色、飲み物を探して、部屋に戻りニコ動だ。このサイクルにハマってもうかれこれ長い、中学3年の受験シーズンのいま、中学2年生の僕は暇すぎてしょうがない。部活は何もしていない。うちの学校は入学時は何かの部に入らなければいけないが、その時は親友に連れられ1か月バスケ部に入ってすぐ辞めた。
夢とか希望とか。
恋愛とか人生とか。
青春とか。
そういったものがいまいちピンとこない。
タイミングとして今がその時期だとしても、そんなもの先にわかることはあるのかな。
心の葛藤はいつもある。
これが思春期?成長期?しらないけど今は今で。
今が大事だと。言い聞かせ僕は今日も冷蔵庫の扉を開いた。
6本入りのスティックパンの袋があったのでそれを手にとる。
いつもの通りあとは飲み物を…と思うがそれがない。
「水か…?」と考えたがすぐに否定する。
「自販機に買いに行こう。」僕は飲み物うんぬんよりこの時間に家をでるという行動自体にワクワクしている。もちろん今までならこの時間は寝ていたり、最近ならネット、なんにせよ家にいたわけで、これから僕が起こす行動は人生で初めてのことで、それで何が変わるわけでもない、と思っていても。
僕は1度部屋に戻って財布から200円を取り出し、スウェットのポケットに入れた。
そしてドアを閉め、階段を静かに下りていく。
親が起きてこないかだけが心配だったが、父親の部屋からいびきが聴こえて少し安心した。
自販機はすぐ近くにある。L字路の1番奥のつきあたりにある家からはL字路を逆に進み、道路と交差する地点を左に曲がる。そうしたらそこに赤いコーラの目立つ自販機がある。
近くだから鍵はしめずに行こう。
僕は父親のサンダルを履いて、玄関のドアを開け、外の寒さに驚きながらも音を立てずに閉めて、そうやって、僕は家をでた。
朝に、昼に、そして9時くらいまでの夜と、なにか違う景色がそこには広がっていた。怖いという感覚もたしかにそこにはあったが、なによりも僕は楽しかった。
1歩1歩が新鮮で、ほほに触れる空気が冷たい。ポケットの200円を握りしめ、逆の手も逆のそこに入れた。
結果からいえば、なんてことはなかった。
帰って親に見つかったとか、鍵しめられてたとか、誰かに襲われたとか。
だけど空には映画のような月があって、強く心に残った夜。
例えば眠い日であっても、120円のカフェオレがうまい。