
今日は、
東日本大震災より、
6年が経ちました。
今朝、鎮魂の祈りを捧げました。
ご家族の笑顔を、
一瞬にして、
失った 悲しみは、
言葉に できない、
途方もない悲しみだと、
察します。
私は、父親を原爆後遺症で
亡くした 長崎原爆犠牲者遺族です。
そして、父親を亡くした同じ年の、
平成3年 9月 台風19号が、
私の長崎の実家を襲い、
全壊させました。
そして、親戚が、不運にも、
乗る予定ではなかった、
高速バスに乗り、
関越自動車道で 亡くなりました。
だれもが、みな、
アルバムの写真のなかでは、
笑っています。
父親は、私の花嫁姿の横で。
親戚も、みんなで行った、
上野動物園のパンダ舎の前で、
笑顔で 写真におさまりました。
父親も、あの日の写真が、
遺影になりました。
親戚も、上野動物園の写真が、
遺影になりました。
ほんとうの写真よりも、
心に刻まれた、
笑顔の記憶、
心の本棚に、
そっと しまったり、
嵐の夜に、ふと、
開いてみたり。
今は、私のそばには、
いないけれど、
心にしまっている、
虹の橋の向こう側にいる、
愛おしいものたちの 笑顔が、
アスファルトをうつむいて歩く、
私の背中を、そっと押して、
未来へと、
歩ませてくれているのです。
ほんとうの写真は、
そばにはなくても、
君の笑顔は、
私の心の本棚に、あります。
合掌