散文詩 「 石塊 」 磨いても 磨いても 心は綺麗になれないの 泥にまみれた石塊は 道端に 嗚呼 転がっているだけ 磨いても 磨いても ただの石塊 土埃の石塊は ただ 道端に捨て置かれるだけ 磨いても わたしは ただの石塊 磨かれて 磨かれて ダイアモンドのように 美しく澄んだ 孤高のたましひに 嗚呼 そのように なりたいのに 磨いても 磨いても 心が綺麗にならないの だって わたしは 石塊だもの 泥にまみれた 石塊だもの