今日は『武士道』を読んだ感想の第三回目になります。
粗野な武士の心を和らげるために必要なのは音楽や書であり、
それらを嗜むことで憐れみの心(仁)を育てなさい。
他者の感情を尊重することが、謙虚さや慇懃さを生むのだと。
新渡戸稲造は『武士道』にて、
「仁は優しく、母のような徳であり。高潔な義、厳格な正義を、
特に男性的であるとするなら、慈愛(仁)は女性的な性質で
ある優しさと、諭す力を備えている。
私たちは公正さと「義」で物事をはかるばかりでなく、また
むやみに慈愛に心を奪われでしまうことのないようにしないと
いけない」と言っています。
孔子、孟子ともに人を治める絶対条件は『仁』にあると繰り返し
説いています。
仁は、人の上に立つ絶対条件なのですね。
武士道その1:日本人がたどりついたあまりにもシンプルな哲学!!