■過去のANSEM通信より一部抜粋して記載しています■
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国民の3人に1人は持っているといわれるアレルギー。
50年前の日本にアレルギーはなかったというのにここ10数年は加速傾向のようです。
原因となるアレルゲン(抗原)は「食物アレルゲン」「吸入性アレルゲン」「接触アレルゲン」「薬物アレルゲン」「昆虫アレルゲン」など様々です。
◆アレルギーとは
そもそもアレルギーは、本来反応しなくてよい無害なものに対して体がおおげさに反応する免疫反応のこと。
これからの季節お悩みが増えそうな「金属アレルギー」を挙げれば、汗など体液の成分が肌に触れ金属が溶けだすことでイオン化し、皮膚のたんぱく質と結びついた物質「アレルゲン」に対して人体が身を守ろうと抗体を作ることで発症します。
白血球が“異物”と認識してしまい攻撃を始めて炎症を起こすのです。
◆免疫細胞のバランスの乱れ
人体の免疫機能は、生まれ持ったもの(自然免疫)と、後天的に得るもの(獲得免疫)があるようです。
外からの異物に対してまずは自然免疫が働き、摂り逃したものを獲得免疫が処理するそう。アレルギーに関わっているのは後者の免疫細胞(へルパーT細胞)で、敵の種類によってTh1細胞/Th2細胞と分かれて戦います。Th2細胞はアレルゲン(抗原)を担当していて、退治するための抗体を作らせたりもします。Th1と2、2つの機能バランスが取れているときにはアレルギー反応は起きず、アレルギー体質といわれる人はTh2が多め、バランスの崩れによるものと考えられています。
◆「金属アレルギー」と対策
残念ながら、一度発症すると完治が難しいとされるアレルギー反応。複雑に絡み合う免疫機能を自力で調整するのは難しいかもしれませんが、人体の外側・内側に分けて考え対策しておくことは予防措置のひとつになるかもしれません。
〈体の外側対策〉
■汗をかく環境下では特に、直接肌にアクセサリーが触れる回数を減らす・避ける
■不安定なピアスホール、傷のある部位へ直接金属が触れるのを避けたファッションコーデを
■口腔内に金属を入れる場合、慎重に医師と相談
■バリア機能を低下させる肌の乾燥は避ける
■アクセサリーと直接肌が触れる部位への工夫(汗をすぐにふきとる、皮脂吸着パウダーの利用等)
■眼鏡、時計バンド、ベルト、ビューラーなど、金属を避けた素材を選ぶ
〈体の内側対策〉
■過度なストレスや疲労をため込ない、自分なりの定期的な発散方法があること
■皮脂が過剰に出る生活習慣(洗いすぎや睡眠不足)、食習慣(脂質の摂りすぎ・偏り)への配慮
■免疫機能をつかさどる腸内環境を整える工夫を(発酵食品や食物繊維を活用するなど)
◆症状が出にくい金属?
プラチナや金は比較的アレルギー症状が出にくい金属として知られていますが、断言できるものではないのだそう。純度の高さ、金属素材に混合物がある場合などがあります。
ニッケルや鉛、コバルトは金属アレルギーの頻度が高く、逆にチタンは軽量で丈夫、さらに比較的イオン化しにくい=アレルギーを起こしにくいといわれます。
ピアスは身近なアクセサリーですが、真皮に直接触れるので、心配な場合はどの金属でアレルギー反応を起こすかを調べる「パッチテスト」など皮膚科で相談してみましょう。
◆終わりに
外的な要因、内的な要因が複合的に重なって症状を起こしているケースは多いといいます。金属アレルギーだから一生アクセサリーとは無縁で過ごすのか、自分が反応する金属は何かを知って適材適所で上手に試してみるかは自分次第。それを決めるときにもANSEMで得た皮膚構造の知識は大いに役立つはずです。
〜過去のANSEM通信より掲載〜
