ダンナサンが浮気を始めたのが

ちょうど1年前。去年の3月から、始まった。


先日ダンナサンと話し合いをした時に、

こんな会話をした。

私「あなたの事、嫌いだったら楽なのに。」

ダ「どうしてそんなに僕の事がすきなの?」

どうしてだかわからなくて、答えられずに黙っていると、

ダ「じゃあ、前のダンナと離婚した時どうして離婚したの?」

私「暴力とか、色々あって、私の事を大事にしてくれなかったから。」

ダ「僕は君を大事にしている?浮気なんかして、苦しめているよね?」

私「うん。いまは全然大事にされてない。」

ダ「だったらキライになるよね?」

私「わからない。大事にされてないけど好きだと思う。」

ダ「それは好きとはちがうんじゃないかな?」

私「ちがうのかな・・・?」

ダ「うん。たぶん違うと思うよ。」



会話はここで違う話に進んだけれど、

ダンナサンは、

浮気しているから、嫉妬とか怒りとか悔しさで

取り戻したいと思っているだけで、

「君は僕を好きではない」と言いたかったのだと思う。




1年前の事を思い出してみた。

そう、あの頃、私は仕事や交友関係に夢中だった。

気になる男性もいた。

大昔の彼氏に、再会してしまい、ときめいていたりもした。

家や夫が退屈で仕方なかった。

できてないと言われるのが嫌いな性格なので

家事や子育てに手抜きするような事は無かったけど

完全に心ここにあらずだった。


仕事で悩んで機嫌が悪いダンナサンの気持ちなんて

理解しようともせず、

「疲れた」とか「眠い」ばっかり言うダンナサンに

なんだか情けない男だな・・・男だったら自分で切り開くもんでしょ?なんて

ひどい事を心の中で思ってた。


体を求められても

メンドクサイ。ツカレテル。ソウイウキブンジャナイ。

そんな思いやりの無い言葉をダンナサンにぶつけていたと思う。

最低な妻だった。

そりゃ浮気されて当然だよ・・・。



ダンナサンは、あの頃の”ひどい妻”を忘れてはいないのかなと思った・・・



「浮気を始めたら、妻は改心してひどい妻じゃなくなった。

優しくなったし、気持ちを理解しようとしたり、尽くしてくれるようになった。

好き好きと愛情表現するようにもなった。

エッチもしたがるようになった。もう拒まれる事はない。

でも、浮気をやめたら、目が覚めて、

あの頃の”ひどかった妻”に戻ってしまうのじゃないか?」



私の勝手な妄想だけど、

ダンナサンが、そんな風に思っているんじゃないかと感じる。

最近、私の気持ちを確かめるような会話が

多いように感じる。



浮気をする男性は、

根っこの所に寂しさを抱えている事が多いと聞いた事がある。

かなりの割合で、幼少期に両親の愛情を充分に受けずに育っている場合が多いと。

「見捨てられ不安」を潜在的に持っている事が多いらしい。



私のダンナサンは、

「見捨てられ不安」を通り越して

無感情をまとって自己防衛する方法を身につけて、

大人に成長してしまったらしく

専門家に言わせれば、間違いなくACだという事。

もしかすると私は、ダンナサンに対する愛情が

本当に無償の愛で、不変の感情なのかを

試されているのかもしれない。



自分の愛が、本当に無償で不変なのか

私にもわからない。

本当に無償で不変の感情なんて、「親が子どもに持つ感情」以外に

無いのじゃないかなと思う。

その「親が子どもに持つ感情」を子どもの時にもらえなかったから

大人になって妻に求めているのだとしたら、

それは妻にとってとても難題だと思う。