6年間片思いを続け、ようやく実った恋も、7日間で終わってしまう…
そんな、セミのような恋をした友人を持つ、新入社員Kです。
それにしても、都会のセミはたくましいですね。
今朝はセミの声で目が覚めました。
いつになく元気に鳴いているなと思いつつ、出社の身支度。
支度も完了して、ゆっくりお茶を飲んだところで、いざ玄関へ。
ちなみに、出社前にお茶を飲むのが日課です!
で、玄関に向かっていると、次第に大きく聞こえるセミの声。
う~ん、夏ですね。
しかし、鳴き声の音量が異常なほどに大きい。
いや、これはあり得ないほど大きい。
ドアを開けると、目の前のエレベーターの扉にしがみついて、
必死に鳴いておりました。
セミは6年間も地中で暮らし、7年目にしてようやく地上へと現れます。
そして、ここぞとばかりに愛を叫びながらも、7日間でつきる命。
そんなセミが扉にしがみついて、一生懸命に鳴いています。
エレベーターを呼んで扉が開いたとき、もし飛び立たなかったら挟まれてしまう。
すぐそばには、非常用の階段!
しかし、ここは7階!
1秒の葛藤の末、あっけなく階段でおりました。
セミのためではありません。
だって、飛び立ってこっちに向かってきたら怖いもん。
昔は、素手でセミを捕まえられたのにな。
コンクリの壁で鳴き続けるたくましい都会のセミとは対照的に、
虫が触れないほど軟弱になった自分…。
ちょぴり切ない夏の朝でした。