映画『おじいさんと草原の小学校』(原題:The First Grader)を観ました
公式サイト「おじいさんと草原の小学校」
映画館で、予告を観てからずっと観たいと思っていた映画です。
84歳のマルゲは、
小学校に通いたい一心で、断られても断られても諦めず
とうとう校長先生からの許しをもらう
子どもたちと、一緒に一生懸命勉強
数字の読み書き、アルファベット・・・etc
学びたい気持ち、それもそうだけど
校長先生の素晴らしい教育者っぷりも素敵でした。
こんなに強く何かをしたいという気持ち。
今の日本、私たちに足りないものだなぁと思った。
そして、子どもたちがかわいくてかわいくて。
この映画は、ただおじいさんが学校に通う感動ものというわけではなく
本質の部分では、かなりの歴史背景・・・イギリスからの侵略、虐待・虐殺
反乱、戦争、投獄、拷問・・・などなどかなり辛い過去もでてきます。
おじいさん(マルゲ)は、元マウマウ戦士。
マウマウ団は、自由を求めケニア独立のために戦った。
1963年に、独立したケニア。
独立後、マウマウ団の活躍は忘れ去られていく。
目の前で、英国兵に奥さんと子ども二人を銃殺され、
拷問では
鉛筆で両耳の鼓膜をやぶられ、
逆さに吊るされ鞭で打たれ、
つま先を切断され、
命を掛けて、国の為に戦った自分は何なのか。
独立までも大変な道程。
独立後も、いろいろな問題がある。
過去を水に流して忘れてしまうのではなく、
過去から学び、良くなっていくことが重要なんだ
実際のマルゲ
2005年にはひとりニューヨークへ渡り
1億人以上の教育を受けられない子どもたちのために
国連でスピーチ
2009年に胃がんで亡くなるまで、勉強を続けた。
みんなが、誰かのためを想い行動する。
愛だなぁ。
★★★★★