寝不足気味で起き、少しした時、また携帯が鳴った。
娘からだった。
出勤途中に彼の携帯にお母様危篤の連絡が入って、彼が急いで向かったと。
「どうしよう、ママ」
「どうしよう~…」
娘もすでに涙声でかなり動揺していた。
聞いた私も、もしかしたら娘以上に動揺してたかもしれない。
でも必死に母親として、
仕事をしなければならない娘を落ち着かせなければ…
ほとんど覚えていないが、落ち着いて仕事するんだよ…
というような事を話して電話を切った気がする…
けれど更にその少しあと
再び娘から電話が…
「ママ~‼️
彼のお母さん今亡くなっちゃった‼️
彼まだ着いてないの、間に合わなかったって‼️」
絶句してしまった…
何で?
どうして?
本当に?
嘘だよね?
待って、どうしてこんなすぐに
病気が分かったのまだ先月だよね⁉️
頭も心も
とてもじゃないけどついていけなかった
そして、もしかしたらこうなったのは自分だったかもしれない…
自分と重なってしまい、とても平常心ではいられなかった
娘も号泣し続けている…
初めて、身近に親しくしていた人の死だった…
かわいそうだった
すぐそばに行ってやりたかった…
でも、
こんな時でも仕事が入っている
お客様との約束がある
きちんと果たさなければならない
身内ならば別だが、赤の他人なのだから
…
その晩
彼は実家にいる為、娘はウチへ帰ってきた。
ドアを開けて入ってきたのに
リビングに来る様子がない…
私は察して玄関前の廊下へ行った
娘は立ち尽くしたまま
声も出さずにぽろぽろ泣いていた。
「おかえり。…つらかったね」
私より背が高くなった娘を
そっと抱きしめて
母娘で泣いた…