「なっ・・・・・!!!」
オレが横に跳んだ瞬間、恐竜の足音が止まった。横目で後ろを確認すると、恐竜はオレの動きをじっと見つめていた。
・・・・・そりゃあないで。こんなあっさりと死んでまうのか、オレは。
オレは絶望的な状況に、受け身も取れず、地面に叩き付けられる様に落ちた。
「ぐあッ・・・・・。」
打ち所が悪かったのか、あまりの激痛に目がチカチカする。しかし、ヤツがオレの真上に来るのは気配で分かった。
もう流石にどーしようもないわ。人間死ぬ前に走馬灯ってのを見るらしいけど、実際はそーいうやつはないみたいやなぁ・・・。
はっきりしない意識の中、恐竜の鼻息がかかるのを感じた。
喰われる・・・・。
「大牙ァ!諦めんじゃねぇ!!!」
龍の声がする。アイツは波瑠花たちと逃げたはずや。そこにいるわけあらへん。
「うおらあああああ!!!!!」
「ヴァアアアア!!!!」
龍の声に続いて衝撃音が走り、恐竜が奇声をあげた。
「ほらっ!今だ、逃げるぞ!!」
オレの耳元で龍の声がしている・・・・。
「龍・・・なのか?」
「いいから!捕まれ!」
朦朧とした意識の中、オレは龍らしき人物に手を引かれ立ち上がった。