まだ見ぬ「いつか」まで、ずっと眠っていれたらと思うことはありませんか。
私は時々病院に行っていることもあり、もっと医学が発達してくれたら。と思う瞬間がよくあります。「治る」日が来るのなら、その日まで「凍眠」していたいとさえ思います。
そう妄想し始めたきっかけは、魚を魚市場まで新鮮に運ぶために、「凍眠」させて運び、また目を覚まさせた魚が元気に泳ぎだす映像をテレビで見たためです。これって、人間にも応用できないかな。と好奇心が湧いてきます。
そんな疑問に答える形になったのが海堂尊氏の小説、「モルフェウスの領域」。「チームバチスタの栄光」で有名な、海堂氏は現役医師であることもよく知られています。彼の作品は考えずにやさしく読めるため、全作品読んでいるかと思います。
ストーリーは、世界で初めて、日本において人工冬眠・コールドスリープ・・・「凍眠」を施された少年の話。彼は不治の病におかされていますが、2年後に認可される見込みの治療薬を待ち、「凍眠」を選択するのです。モルフェウスとは、眠りを司る神の名前です。
「凍眠」を選択すると、人体はこうなるんだ、という部分は興味深いです。小説では、フィクションとして「凍眠」についての法律や、社会における問題点が浮き彫りになっていきます。これを読んで、コールド・スリープは今のところしたくないな、と思ってしまいました。
海堂氏の小説は、社会における医療での最近のトピックをテーマにすることが多いため、興味のある人間としては毎回作品が楽しみです。
明日も素敵な一日をお過ごしください。
