赤い赤いたくさんの血を

涙を流すために流して

あぁそうか、あの時切ったのは

涙を流したかったからなんだと


いまこわい

私が私の腕がなにをしようとしてるのか

私の足がなにをしようとしてるのか


自分のないものに目を向けて

いまあるものはこんなにも沢山溢れているのに


わたしは今

生きてるんだろう

そして座っているだけ


何もない星空とか

何もない湖を


あぁ片付けなくちゃ捨てなくちゃ

何もない景色にするために


溢れさせたいのに

無くしたい


この手で誰を幸せにできる

こんなにも寒い手で


こんな醜い心で


ここでもないどこかへ行ったって

こんなものがわたしで

これまでもこれからもわたしだ

どうして

誰も知らないから

もう考えなくていいよ