「………み………みず………瑞希!」
不意に遥の声が聞こえた。
どうやら深くまで考えこんでいたらしい。
にしても、何で呼んでいるんだろ。
私は彼女らから離れたところで大人しく膝を抱えて座ってるのに。
彼女のいる所を向くと、パカーンと頭に何かが当たった。
「いったぁぁぁぁぁ!」
凄い痛いんだけど。
思わず頭を抑え、当たった箇所に触れる。
これはたんこぶ出来たかなあ……。またお母さんに心配されるよ……。
ちょっと涙目。
「瑞希!大丈夫?」
「大丈夫……じゃないかも……。
誰が当てたの?」
遥は無言で男共を指差す。
その顔は苦笑いを浮かべている。
つまり……。
「挑発………って事ね……。
よーし、分かった!てめえらそこに直れぇぇぇぇ!」
「ちょ………瑞希、ボールを掴んで何を!?やめっ…グフッ」
「いやぁぁぁぁ遥ぁぁぁぁ!」
カオスな事になっているが、今は体育の時間。
ここ最近は野球ばかりで、今はキャッチボールの時間だった。
何故私が隔離されているかというと、昨日の男子殺害未遂事件(原因は私の暴投)により、危ないと判断されたのだそう。
かなり不満だけど、休めるのはありがたいよね。