こんなこと思ってはいけないとわかってる


でもこの家は本当に落ち着けない


常に誰かがいて


その話し声や物音が気になって


気を紛らわすために


映画を観たりラジオを付けたりするけれど


人のいる気配は消えないからモヤモヤする


独りになりたいのになれない


逃げ出したいのに逃げ出せない


泣き叫びたいほど辛いのに


他の人の存在がそれを許してくれない


すべてを投げ出せるほど無責任になれない


そんな自分が嫌になる



苦しくて苦しくて


腕の傷ばかりが増えていく