(10月19日の記録です。夕方に体調崩して、当日アップできませんでした)
今日は、朝にココロオドル腹水穿刺から。
主治医U先生かと思っていたら、2日目の穿刺担当だったS先生と消化器内科の新人女医さんが登場!
2日目の穿刺で起きたことをひとしきり語らせていただいた後、今日は新人先生のトライから。
慣れない先生はむしろ各種作業は丁寧なんですが、ブスッといくところとかが、弱いですよね
まあ手技は場数が全てなんでしょう。
少しドレーンの勢いが弱くなったタイミングでS先生が刺し直し。
麻酔は主治医U先生より痛くない。
穿刺の場所もややアグレッシブ。
S先生「消化器内科で腹水穿刺は一番やっていると思います」
頼もしいなじゃあ最初のアレはなんだったの?
結局、今回は4リットルの取れ高です。
今までとれなかった胃の真上あたりの張りもグッと楽になりました
午後は待ちに待った婦人科主治医N先生との面談です!車椅子移動で病人気分を満喫…
【お話しの要約】
①選択肢A: アバスチン
腹水には効果が期待できるが、1%くらいの確率で消化管穿孔という致命的な副作用が起こる。あのサンの場合、消化器がんもあるので卵巣がんだけの人よりさらにリスクが高いかもしれない。
②選択肢B: ドキシル
膵がんの抗がん剤歴と被らない選択肢としてはこれ。アバスチンより副作用リスクは小さいが、副作用はそれなりにある。期待できる奏功率は10%以下。
③婦人科のカンファレンスでは、教授をはじめ、効果が期待できないのでリスクをおしてやるべきではないという意見が優勢。
④残る右側の卵巣はCT上では粘液性腫瘍に見える。そもそも原発ではなく膵がんからの転移では?
腹膜も同じく。
ちなみに粘液性腫瘍の腹膜播種は抗がん剤の効きが悪いけれど、こんな急激に腹水を起こすようなことはほぼ無いので、そもそもあまり積極的な治療をしない。
……うーん。
アバスチンの腹水抑制は魅力的ですが、消化管穿孔1%以上って怖いなー
なったらさすがに「やるんじゃなかった」と後悔しそう。
ドキシルは効かないというけど、奏功は1〜2回やれば判断できるそうなので、リスクが小さいなら「当たればラッキー」でお試しもありじゃない?
N先生「私もあまり積極的にすすめはしませんが、今日お会いしたら、思っていたよりは全身状態もよさそうですし、あのサンが希望されるならもう一度カンファレンスにかけてみますね」
最短だと今回の入院中の初回投与もありえるようです。
月末に息子らの運動会に行きたい話をしたら、
N先生「なら初回を退院前日とか…急性症状以外はむしろ投与数日の方が何もなかったりしますからね」
……それも博打な感じもしますが、よきにはからってください。
病室に戻ったら、CARTの戻し点滴が来ていました。
ハチミツみたいな点滴を繋いでしばし、また悪寒がしはじめたので熱が出るんだろうなぁ…と思っていたら。
熱の出方が前回の比じゃない。
悪寒を通り越して歯の根があわないレベルの震えが止まらない!
腎盂腎炎の発熱に似ている。
たまたま看護師さんが様子を見に来てくれて、お腹や足元にホットパックをガンガン置いてくれて助かりました。
震えが収まったら、気分は焼き芋
ホクホクの39℃越えです。
頭はアイスノン、でもお腹痛いからお腹は温めて、もうわけわからない
カロナール500×2回とポカリスエットでなんとか一晩のりきりました。
いやー、しんどかった。
ちなみに要町病院のMT-CARTは、この副作用も軽減できるらしいと聞くので、ますます気になる。
気持ちも体調も超・乱高下な1日でした。