お立ち寄りいただき

ありがとうございます

ただいま書かせていただいている

クイーン

華麗なるレースツアー

もうちょっとで完走ですが

このツアーにおいて

当時サポートバンドや

クイーンがお休みの時の代わりを務めてくれていた

シンリジー

彼らにとっても大きな転機でありました

もう少しでクイーンの北米ツアーも終わってしまいそうなので

今回は

彼ら側の視点からの記事を

載せさせていただこうと思います

こちらの記事からお借りします↓

Thin Lizzy: Road DangerThin Lizzy tore up the touring circuit at the end of the 1970s. Classic Rock looks back on the Lizzy live experience at the time

www.loudersound.com

めちゃくちゃ長くなってしまい

ブログアップがNGになってしまったので

２回に分けます

そしてクイーンとあまり関係のないところは

少し省いています

今回のツアー含む１９７７年のシンリジーのことです

１９７７年の冬はアメリカ東海岸では厳しいものでした

ボストンとニューヨークの間の地域は厚い雪の層に覆われ

その極寒の環境がイギリスとアイルランドの２大ロックバンド

クイーンとシンリジーにとっての死の舞台となりました

クイーンは創造力の絶頂期にあり

Bohemian Rhapsody　と　A Night At The Operaで世界を魅了し

現在は　Somebody To Love と　A Day At The Races で

その地位を確固たるものにしています

シンリジーも負けてはいなかった

The Boys Are Back In Town（奴らは街へ）と

その親アルバム　Jailbreak　がついに彼らにチャート上位に食い込み

ライブでの評判も上々だった

Don't Believe A WordとJohnny The Foxは

しばらく活動を続ける意向を強調したものだった

ロックの決定版ライブアルバムLive And Dangerousは

もうすぐリリースされる所だった

彼らがクイーンと一緒にアメリカをツアーすることになったのは

まったくの不運とシンリジー側の状況によるものだった

彼ら全米で名声を得ようとしていたちょうどその時

フィルライノットが肝炎にかかったため

以前のツアーはキャンセルになっていた

そして再び大西洋を横断する時が来たとき

不幸な態度の若いスコットランド人ギタリストのブライアンロバートソンは

出発の前夜、スピークイージーで危険な男と喧嘩した

その結果

割れた瓶がロバートソンの右手の腱を切り裂いた

ツアーは中止となった

スピークイージーの解説です↓

スピークイージー - Wikipedia

ja.wikipedia.org

英国に留まることを余儀なくされた彼らは

アドビジョンスタジオでのパーティーに参加し

そこでクイーンは『A Day At The Races 』のプレイバックを主催していていた

シンリジーのギタリスト、スコットゴーハムとフィルライノットは

ブライアンメイとロジャーテイラーと深い会話を交わした

クイーンはシンリジーの大ファンだった

ミックロックとのフォトセッション中

彼らはリラックスするためにシンリジーのトリオ（ライノット、ドラマーのブライアンダウニー、元ギタリストのエリックベル）としての最後のアルバムである

『Vagabonds Of The Western World 邦題西洋ゴロツキ』を聴くように強く勧めた

両バンドは一緒にアメリカをツアーをすることについて熱く語った

ロバートソンの代わりにゲイリームーアがシンリジーに復帰し

両バンドはボストンにたどり着いた

ボストンはクイーンにとって

とりわけブライアンメイにとって特別な街だった

バンドはエアロスミスと大親友であり

この街で米国ツアーの準備をしていた

シンリジーはツアーのサポートバンドで

クイーンのセットが1時間45分に対し

1時間のセットを演奏した

サポートバンドなのでいつも規制がかけられていた

彼らは通常の制約の下にあった

雷光を発したり

クイーン専用とマークされたステージの立ち入り禁止区域に入っていはいけない

ある夜、ゲイリームーアがリジーランドを抜け出してクイーンダムに突入し

その過程で猛烈なソロを披露し観客を沸かせた

二度と同じことをしないように警告された

とは言え両バンド間に敵意はなかった

リジーはちょっとしたのように捉えていた

「このツアーに一緒に参加したいバンドが１２組あったんです」

とロジャーテイラーは語った

「リジーが他のどのバンドよりも私たちの観客に合っていると思ったし

おそらく他のどのバンドよりもいいバンドだったはずだ

つまり、自分たちを楽にさせても意味がない

私たちは総合的に優れたショーを望んでいた

いずれにしろ両バンドにとって良いツアーだった

リジーは一晩に１から２万人の聴衆を前に演奏します

私には偏見かもしれないけれど

これが最高のラインナップだ

ロックンロールファンとして

このショーが私の町に来たら、必ず観に行くよ！」

スコットゴーハムは試合に満足した

「これまで演奏したことのない多くの場所で演奏し

私たちのレコードが演奏されたことのない場所でも演奏するので

私たちにとっては良い試合です

だから挑戦です

もちろん、多少の競争はありますが

私たちの目標はクイーンを圧倒することではありません

私たちは観客を圧倒し、彼らを味方につけるために出ました

なぜなら、彼らはクイーンの観客だからです

チケットはたくさん売れたと思いますが」

私はニューヨークでクイーンとリジーのツアーに参加し

マディソンスクエアガーデン、ナッソーコロシアム、シラキュースシビックセンター

そして最後にボストンガーデンを訪れました

リジーとクイーンの大ファンである私にとって

それは夢のようなツアーでした

ゲイリームーアが以前（短期間）リジーと共演したのを一度も見たことがなかったので

彼がどのようにこの舞台に溶け込むのかとても楽しみでした

今回彼は雇われたのミュージシャンでしたが

人気のあったロボの後を引き継ぎ

ロバートソンのセットプレーとソロを演奏しなければならなくなりました

これはムーアはどう思うだろうか？

心配する必要はありませんでした

ムーアの貢献は彼自身の熱狂的なスタイルを反映し

ギタースタイルの力強さを加えました

彼はゴーハムにとってもインスピレーションの源でした

彼はロバートソンの脇役に甘んじているように見えたが

今や殻を破ったゴーラムにとても刺激となりました

「本当に大変なことになると思っていた」

とゴーハムは考えた

「ブライアンと私がデュアルリードギタリストとしての地位に到達するまでに2年かかった

そしてブライアンの脱退が決定したとき

私は他の誰よりも少しびっくりしたよ

しかしゲイリーとたった11日間のリハーサルの後うまく行った

ブライアンはリードギターを弾くことに夢中になり

しばらくするとハーモニーに対する興味を失ったので

私たちはハーモニーに興味を失ってしまった

でもゲイリーも私と同じくらいハーモニーが好きなので

シンリジィにハーモニー・ギターを再び取り入れたんだ

ゲイリー一緒に演奏できるのは久しぶりに幸せだ

また新鮮な空気を再び吸っているみたい

しばらくはマンネリ化していたと思う

前回の英国ツアーでは

たくさんのギグでかなり落ち込んでいたのはわかっていた

私は楽屋に戻っても誰とも話さずホテルに戻って閉じこもっていたんだ」

「本当にたくさんの激しい暴動が起こっていた

みんな自制心を失っていて

良い音楽になっていなかった

人生で経験した騒音がそのまま出ているように見えたが

酔いが覚めて気分が良くなる夜もあった

ブライアンは酒をかなり飲んでいたし

私も少しおかしくなっていたし

もちろんフィルは肝炎を患っていて落ち込んでいた」

「つまりこのすべては、ただの大きな新鮮な風の吹き込みで

誰もがマンネリから抜け出して元気になったんだ

今、バンドには新しい雰囲気が漂っている

ステージに上がると、また楽しい時間が過ごせる

まったく新しいもので

そこから１００パーセント以上の音楽が生まれている」

ちょうどアルバムが発売されて

この曲が発売されてアメリカでブレイクする頃のこと

エピソードはこちらに↓

シン・リジィの「The Boys Are Back In Town」がアメリカでブレイクした時シン・リジィにとって、1976年は印象的な年だ、そのハイライトのひとつは全米チャート・デビューである。その年の5月、彼らはバックマン・ターナー・オーヴァードライヴの全米ツアーのサポートに乗り出し、誰から聞いてもあらゆる場所の観客を感嘆させたそうだ。すでにアルバム『Jailbreak（邦題：脱獄）』は大西洋の両側で、チャートを上りはじめており、Billboar…

www.udiscovermusic.jp

これはシンリジィにとって初のアメリカ東海岸ツアーであり

マディソンスクエアガーデンでの最初のライブ後

楽屋では彼らが自分たちの音楽を

自分たちの音楽にふさわしい演奏ができなかったと感じた

彼らの失望のにおいがした

ライノットによれば

彼らはマディソンスクエアガーデンを他のライブと同じように扱っていたという

その失望は大きかったので

シンリジーはアンコールを演奏するためにステージに戻ろうとしなかった

アンコールに値しないと感じていたのだ

ニューヨーク州のシラキュースでも同じだった

ムーアはギターの調子が悪くその日の早い時間に傷がついてしまい

落ち着くことが出来ず

スコットゴーハムは少しのんびりしすぎていた

リジーはどちらの会場でも好評だったが

このバンドにとって標準以下のライブこそが素晴らしいライブを生むのであり

ガーデンとシラキュースの後の夜に

リジーが抑制された攻撃性と怒りに満ちたコンサートを続けたことは重要だった

彼らは本気で、容赦はなかった

これは特にナッソーコロシアムでのコンサートに特に当てはまった

2万人のファンと全員の熱心なクイーン信者の前で行われた

リジーは聴衆の支持を得るために懸命に努力沙ざるを得なかったが

その挑戦こそが彼らの生きがいだった

彼らはただただ観客を圧倒して従わせアンコールを十分獲得した

このライブの本当の決め手となったのは、

リフの激しいシャララでのブライアンダウニーのドラムソロだった

観客は

キットと格闘するダウニーのエネルギッシュな戦いにすぐに称賛の意を表し

それからはリジーのライブとなり

Baby Drives Me Crazyで幕を閉じた

ありがたいことに前夜のマディソンスクエアガーデンの恥ずかしい沈黙のではなく

観客から「ベイビー・ベイビー・ベイビー」という正しい反応を引きだした

そしてアンコールは

Me And The Boys Were Wonderin' How You And The Girls Were Gettin' Home Tonight

やはり世界最高のアンコールだったが

ムーアが独自のタッチを加えたことでこれまで以上に素晴らしかった

楽屋の雰囲気は前夜よりもずっとポジティブで、

ライノットは勝ち誇って

「俺たちは見せつけた

今夜は間違いなく印象に残った

それに倣ってくれ」と宣言した

3夜後、彼らはボストンにいた

ボストンは彼らはこれまで一度も演奏したことがない街で

「The Boys Are Back In Town」を除けば

彼らの音楽に馴染みのない街だった

今回、リジーはたった５分間演奏しただけだったが

セットリストの２番目の曲であるMassacreが終わる頃には

彼らはこれが自分たちのライブだと感じ取った

たとえば、ライノットはより攻撃的になり

彼のタフな男としての性格を徹底的に表現した

クイーンの聴衆の前で演奏しているので

リジーがクイーンをステージから吹き飛ばす危険は実際にはなかった

しかし、彼らはクイーンにこれまで以上に苦労を強いた

今回、クイーンはアメリカのロック批評家から厳しい扱いを受けており、

その大多数は弱者のリジーの側に立っていた

「地元のマスコミはほぼ全員一致で反我々だ」

とブライアンメイは不満を漏らした

「でもそれは予想がつかないんだ

だって地元の新聞社から派遣された地元の記者は

たいてい何が起こっているのか本当にわかっていないからね

建設的な批判は健全だけど流行の安易な悪口は好きじゃない

地元のジャーナリストの多くは、大物記者から悪口を聞き

自分たちも有名になりたいから、大物バンドをこき下ろすんだ

すごく子供じみたレベルだと思うよ」

またクイーンは多くの批評家が

自分たちをリジーと対抗させようとすることを心配していない

彼らはそれを「偽りのライバル関係」とみなしている

ロジャーテイラーが言ったようにそれは避けられないことだった

特にメイとテイラーはリジーと仲が良く

ライブ後によく一緒に飲みに出掛けていた

マンハッタンの豪華なプラザホテルの彼の部屋に行ったときに

私が目撃したように

テイラーがリジーの多忙なライフスタイルに対する忠誠は明らかだった

テイラーは２つの部屋で Scalextric レーシングキットを組み立てており

シャンパンやその他入手可能なもので適切に気分を高揚させ

人生で最高の時間を過ごしていた

彼は生まれながらのロックンローラーだった

ブライアンメイははるかに物静かな人物で

ハードロック系のバンドが好きだったのでリジーと一緒にいるのを楽しんでいた

彼とライノットはとても仲が良く

メイはフィルのソロアルバムで演奏することに熱心だった

ロジャーのレーシングキットScalextricのサイトです↓

ロジャーってやっぱり車好きなんですね！

Scalextric UK - The Home of Model Cars, Race Tracks and AccessoriesDiscover the extensive range of Scalextric products, tracks and accessories here!

uk.scalextric.com

この後

シンリジーとフレディやジョンとの関係に触れます

あまりに長くなりすぎてしまったので

こちらは次に書かせていただきます

もう少しお付き合いください

クイーン 華麗なるレースツアー シンリジー側の視点から ①

クイーン　華麗なるレースツアーシンリジー側の視点から　①