私の右目に溜まった涙は

行き場を失い

しがみつく力もなく

地面へポタリと落ちた

車窓からの夜の景色が

少しだけ見やすくなった

$これはワインダイアリーのようなもの

これはワインダイアリーのようなもの

忘れられない歌がある。
思い出せない事が在る。
忘れたくない気持ちがある。
思い出したくない過去がある。
過去に捕われて身動き出来ない時もある。
踏ん張りどころの今がある。
もういいかげん解放して欲しいことがある。
夢にまで見る想いがある。
夢のまた夢の想いでもある。
想像を超える未来がある。

これはワインダイアリーのようなもの

死ねると本気で思った。

いつもそばにいてあげたくて。

いつも寄り添ってたくて。

本気で、死ねると思った。

これはワインダイアリーのようなもの

何を話せばいいのかわかんないよ。

前に言ってくれた、
もう来なくなるのは悲しいって気持ちは今も変わらないの?

私は、もう二度とここに来ないほうがいいの?

好きでいるだけでも迷惑なのかな

昨日も今日も来ない方がよかったのかな

こんなこと口にしないほうがいいのかな

私もずるいけどあなたもズルいよ。


これはワインダイアリーのようなもの
さっき  気がついた

あなたが 最近 良く歌う

あの歌は

初めて出会った日

私が 

歌った曲だって。

偶然かな

それとも

でも もう

遅いじゃん。

これはワインダイアリーのようなもの
数分間・・・
数時間。

ボクらの時間は止まっていた
交わす会話も無く 約束の言葉もなく
離れて行く事を惜しむように

ただただ 前だけを見つめていた。

これはワインダイアリーのようなもの
オレンジ色の光が ボクらの上を過ぎて行く

その光は グラスの 小さな 水滴のなかへ 

消えていく


これはワインダイアリーのようなもの
僕の心の隙間を 埋めてくれる その手が大好きです

僕の心の支えになってくれている その手が大切です

だから 手をつなごう

だから 手をつないで歩こう

だから 一緒に歩いていこう

これはワインダイアリーのようなもの
きおく 

うその きおく に おかされる

わたしの きおく は うすれてく

これはワインダイアリーのようなもの

雨の夜に

消えそうな街灯を見つめて

この恋も  終わるのかなぁ

と 思った。