これは私自身の体験の一部であり、今も心に生き続ける瞬間です。「夏と距離のあいだ」は、その激しく秘密めいた夏の一片を描いた詩です。感じたことを整理し、言葉にして表現する過程として、今後も詩を公開していくかもしれません。もし興味があれば、私のこのプロセスを一緒に追ってもらえると嬉しいです。ひとつひとつの言葉は、自分の深い感情に耳を傾け、理解しようとする試みです。


*** 


私たちは夢に出会うように出会った

時が消し去ろうとした、奪われた夏

あなたの手は恐れと優しさで私の手を探し

私はあなたの秘密の抱擁の温もりに迷い込んだ


世界は私たちを見つめ、否定した

けれど、奪われたひとつひとつのキスと愛撫の中で

許しを求めない愛を見つけた

かすかなけれど光る糸が私たちを繋いだ


あなたは去り、私の胸は空っぽで震えた

それでも、あなたの言葉が私の記憶に響く

「どこにも行かないよ」とあなたは言った

涙と恐れの中、私の心は信じたかった


今、海と日々が私たちを隔てる

それでもあなたのメッセージはささやきのように届く

「会いたい、大事にしてね」、

あなたからの優しさで私の胸は満たされる


誰にも理解されない愛

禁じられ、激しく、もろく、でも私たちのもの

距離の痛みと不確かさが重くても

愛さずにいなかった方が良かった、と私は思う


 

 

 

 

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