これは私自身の体験の一部であり、今も心に生き続ける瞬間です。「夏と距離のあいだ」は、その激しく秘密めいた夏の一片を描いた詩です。感じたことを整理し、言葉にして表現する過程として、今後も詩を公開していくかもしれません。もし興味があれば、私のこのプロセスを一緒に追ってもらえると嬉しいです。ひとつひとつの言葉は、自分の深い感情に耳を傾け、理解しようとする試みです。
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私たちは夢に出会うように出会った
時が消し去ろうとした、奪われた夏
あなたの手は恐れと優しさで私の手を探し
私はあなたの秘密の抱擁の温もりに迷い込んだ
世界は私たちを見つめ、否定した
けれど、奪われたひとつひとつのキスと愛撫の中で
許しを求めない愛を見つけた
かすかなけれど光る糸が私たちを繋いだ
あなたは去り、私の胸は空っぽで震えた
それでも、あなたの言葉が私の記憶に響く
「どこにも行かないよ」とあなたは言った
涙と恐れの中、私の心は信じたかった
今、海と日々が私たちを隔てる
それでもあなたのメッセージはささやきのように届く
「会いたい、大事にしてね」、
あなたからの優しさで私の胸は満たされる
誰にも理解されない愛
禁じられ、激しく、もろく、でも私たちのもの
距離の痛みと不確かさが重くても
愛さずにいなかった方が良かった、と私は思う