ご無沙汰です。
だいぶ久しぶりなのにまたもや中国ネタ・・・
いっそのこと
”中国の深みにハマる、アラサー女”
とかいうブログタイトルにしたほうがいいのか?
まぁまぁ、ええやん?
今日はですねーつい先ほど、セラピストの夕飯にお呼ばれしたものですから、
その記念にちょっと報告してみたいなぁと。
今日遅出の私が昼前に仕事場に着くと、
いつも中国語の宿題を手伝ってくれる彩(サイ)ちゃん(仮名38歳)から、
今日仕事終わったらうちに晩御飯食べにきなよ!
とのいきなりのお誘い。
もちろん予定のない私(しつこいようだがアラサー独身)は二つ返事でOK。
なんかこう書くといたって普通の同僚同士の会話みたいに聞こえるのでことわっておくが、
セラピストの私生活というのは、なんだかとっっても未知の世界なのね。
彼らのほとんどは、母国に家族を残して、
まさに出稼ぎでニュージーランドに来ていて、
英語だって全く話せないし、
それでも毎日家族の為に一生懸命はたらいて、
こつこつとお金を貯めているんです。
毎朝のようにコーヒーとマフィンをぶらさげてちょりーっすと出勤する私を横目に、
彼らはスタッフルームで、持参した果物やパンをそれぞれにがっついている。
実際、彼らが朝食・昼食どころか、
ましてはコーヒーなんて買っているところをいまだかつて見たことがない。
ご飯だっておやつだって、彼らはいっつもタッパーに詰め込んで持参しているのだ。
なんだか昼食を買って食べるという行為が、
犯罪をおかしているかのような気持ちになってくるから不思議だ。
そんなんで彼らには出費に関してはほんとうに無駄がないし、
休みの日だってどこそこへ行ってきた、とかそんな話もほとんど聞こえてこない。
だから、彼らの私生活は私にとっては謎めいていて、
ちょっと私には踏み入れられない世界なのかしら・・・と思っていたから、
今日のサイちゃんからのお誘いには正直びっくりしたのである。
そんなサイちゃんも英語が話せないから、
私との意思疎通はジェスチャーと彼女の知ってる数少ない英単語、
そしてさらにそれよりもはるかに少ない、
私の知っている中国語の単語を総動員して
とってもエネルギッシュ、かつ簡潔に行われる。
サイちゃん: ”today, after work, you me, together, eat, my home!"
私: ”oh, 真的(ほんと)? OK, 好的(わかった)! 謝謝!”
的なね。 笑
お互いの仕事が終わったら、サイちゃんの旦那さんが迎えに来て、
一路サイちゃん宅へ。
うちの家賃の半分以下だっていうからまーー汚くて当然だろうなと思いながら、
招かれるままに中へ入ると、そこは・・・
” THE 中国 ”
いやーもう思わずわくわくしてニヤけちゃったもんね
はじめに足を踏み入れた所がまず、なんなのかがよくわからない。
通路?ガレージ?靴?タオル?鍋?やかん?なべやかん??
もういろんなものがごっちゃになっていて、はじめに通過したときはただの通路だと思っていた。
だって土足で通過して来たし。
急な階段を上がって、部屋らしき部屋に入って初めて、
たった今通過してきたところがれっきとした生活空間だったということに気づく。
だって、通された部屋にはベッドと机とパソコンと箪笥しかなく、
どう考えてもシャワーやトイレや台所はここには無い。
ということはやっぱりあの下の空間にその全てがあったわけだ。
部屋に入ると、もうひとりのセラピスト仲間、リリーちゃん(24歳♀)
が既に、テーブルで餃子を作っている真っ最中。
キタ━━━(゚∀゚)━━━!!!
あるあるあるある、こんな光景。映画とかでさ。
ひとりで感動していると、
出来上がった餃子を茹でに、みんながあの下の空間へ行ってしまった。
手持ち無沙汰の私は、サイちゃんの母国に残してきた息子さんの写真を見せてもらう。
若干3歳にもならない彼は、サイちゃんの両親に預けられているんだそう。
さぞ息子さんに会いたいだろうなぁ。
ほんとうにたくましいんだよなぁ、中国人て。
なんだか彼らに囲まれて仕事していると、
ほんとうに”生きる”っていうエネルギーを感じるんですね。
日本人や欧米人がもうとっくに忘れてしまってるような、
熱さと、ひたむきさと、たくましくさで溢れてる。
食べてるときもまさにガッつくって言葉がピッタリで。
食事中、クチャクチャって音たてられんのはすんごい嫌だけどさぁ。
割り込みとか平気でしちゃうんだけどさぁ。
口パクとかでオリンピックでちゃったりするんだけどさぁ。
なんかほんと生きてます!って感じなんだなぁ。
ってなことを考えているうちにご飯ができて、
みんなが部屋に戻ってきた。
サイちゃんの旦那さん特製の鶏スープ(これマジで激ウマ!!)と
リリーちゃんお手製餃子をお腹いっぱいごちそうになりました。
サイちゃんとサイちゃんの旦那さんとリリーと、
会話にならない会話をしながら、
でもなんだか楽しくって笑いながら美味しくごはんをたべていたら
なんだかクチャクチャも気になんなくなってきて、
未知の世界に、一瞬溶け込めたような気がした。
なんだかちょっとうれしかった。
挙句に、遠慮してないのに遠慮するなするなと言われ、
どんぶり一杯分のスープと、餃子を2人前くらい食べるハメに・・・
ああ苦し。。。
今夜も中国人パワーはとまらないのであった。