「8年前に先生が関わったA君が、先生に会いたいという事で児童相談所から連絡があったのだけど先生会えるかな?」
すでに定年退職された前任校の校長先生から連絡が入りました
8年前のあの日の事は、今でも時々夢にみます・・・
ネグレクトの養育環境の中にいたA君。
命の危機があるということで、その日は突然やってきました。
近隣の中学校で勤務していた私に連絡が入り
「今から緊急保護に入ります。小学校に行ってA君に話をしてもらえませんか・・・」
勤務日ではない日にA君の元を訪れると、「何で先生がいるの~」とおどけながら
私の元に走ってきました。
小学3年生だった彼の体重は1年生の平均の重さしかなく、ブカブカの上着の袖をひらひらさせながら私の背中にピタッとくっつくといういつもの儀式。
背中にいるA君に「A君に大切な話があるよ」と言うと、私の前にちょこんと座りました。
これからの事を丁寧に丁寧に話をしました。
「先生、また来週くる?」
A君の小さな身体を抱きしめて、もう会えない事を伝えました・・・
児童相談所の職員に手を引かれながら私の元を去る時に、
「僕ね、大きくなったらアルバイトをしてね、そのお金でお菓子をいっぱい買って先生にあげるね」
と何度も振り返りながら「待っててね」と・・・
16歳になった彼と再会することが出来ました。
「先生、ちっさ!」
先生ってこんなに小さい人だった?と元気に笑うA君に会えました。
私の腕の中にいたA君は、見上げるほど大きくなっていました。
そして・・・
お土産にお菓子をいっぱい持ってきてくれました![]()
「俺、あの時死ぬほど欲しかったものって、こんなものだったんだなあって・・・」
とつぶやきました。
当時、お母さんを温かいご飯を待ち続けていたA君。
届かなかった思いは、新たな道へ辿り着く切符になりましたね。
きっと人生に無駄な事は無くて、どんな苦しみや悲しみや挫折も
いつか違う形になって花開き実を結んでいくはずです。
かけがえのない人生を、まわりにある温かな慈愛を受け取りながら進んでいってくださいね。
会いに来てくれてありがとう![]()
ちっさい先生もちっさい素敵な事を見つけながら今日も頑張ります![]()
皆様、どうぞ良い一日でありますように。












