
蒼碧の森の
平和を守る主が
新しく生まれた若葉のようなこじかに
命について話しているようです。
「いいかい
命は必ず終わりがくる
その体が動かなくなる時がくる
それを怖がることはない
誰しもに平等に訪れる変化だから
変化を恐れながら生きることは
とてももったいないことだ
それよりも今出来ることを見つけた方が
生きることははるかに楽しくなる
その目で何を見て
その手で何に触れて
その肌で何を感じ
その舌で何を味わうか
その耳で何を聞き
その声で何を伝え
その頭で何を思考し
その心で何を思うか
それらはいつか必ず使えなくなることが決まっている
だからこそ
使えるうちに
今のうちに
自分で選んで
見たいものを見て
感じたいように感じるんだ
伝えたいことを伝え
聞きたいことを聞き
使えるところをすべて使って
それが生きるということだ
どう生きるかは
おまえが決めていいんだよ
もし
何かに迷ったり
分からなくなったりしたら
心の中でたずねてみるといい
古からのおまえの祖先たちが
教えてくれる
進むべき道を
選ぶべきことを
大きな声に従う必要はない
小さくても
自分が正しいと思う声を拾うんだ
そして最後は必ず
自分で決めるんだよ
それがおまえの正解なのだから」
🌿🌿🌿🌿🌿🌿🌿🌿
こじかにはまだ
森の主のおはなしは難しかったようです。
それでもその言葉から
優しくてあたたかいこじかを思う気持ちが伝わってきて
こじかはとても嬉しくなったのでした。
🌿🌿🌿🌿🌿🌿🌿🌿🌿🌿🌿🌿
愛をこめて
Akiko Fujihara

