日本を初めて訪れるのは、何年も前からの夢でした。写真を見たり、本を読んだり、少しだけ日本語を勉強したりもしていました。でも、どれだけ準備していたつもりでも、実際の体験はまったく別ものでした。日本は、小さなことから深いことまで、たくさんの驚きを与えてくれました。
1. 公共の場の静けさ
東京の通勤ラッシュの時間帯に地下鉄に乗ったとき、騒がしさや音楽、おしゃべりを想像していました。ところが、実際はとても静かで落ち着いていたのです。人々は本を読んだり、休んだり、静かにスマートフォンを使ったりしていました。公共の空間をお互いに大切にする、そんな文化があることに感動しました。数百万人が暮らす都市が、こんなに穏やかでいられるとは思いませんでした。
2. 日常の美しい演出
コンビニの弁当でも、棚に置かれたタオルでも、すべてが丁寧に整えられていて感心しました。食べ物の配置や、店員さんが商品を包む所作まで、細部に気を配っているのが伝わります。7-Elevenの小さなおにぎりでさえ、美術品のように美しく見えました。
3. 街の清潔さ
日本の街や公共スペースがとても清潔だったことには本当に驚きました。特に、あまりゴミ箱を見かけないのにゴミが落ちていないという点です。人々は自分のゴミを持ち帰り、ポイ捨てする人はほとんどいません。私自身の行動も見直すきっかけになり、公共の場をもっと大切にするようになりました。
4. 至るところにある自動販売機
日本の自動販売機については事前に聞いていましたが、実際に見てみると、どこにでもあり、本当に多様な商品を販売していて驚きました。飲み物、アイスクリーム、傘、時には温かい料理まで。しかもどれも清潔で故障もなく、景観に自然と溶け込んでいるのが印象的でした。
5. ハイテク社会に残る現金文化
日本はテクノロジー先進国として知られていますが、思っていた以上に現金での支払いが多いことに驚きました。大都市ではキャッシュレスも普及していますが、小さなお店や飲食店、駅では現金が主流です。現金を持ち歩くことの大切さと、スローでシンプルな生活の一面を再認識しました。
6. 本物の丁寧さ
空港のスタッフや店員さん、道ですれ違う人々まで、私が出会った「丁寧さ」は決まりきったものではなく、心からのものだと感じました。お辞儀をして挨拶したり感謝を伝えたり、どの場所でも敬意が感じられました。どんなやり取りも温かく、思いやりの大切さを再認識させてくれました。
日本を訪れてみて、私は「礼儀」「美しさ」「静かな規律」に根差した文化を初めて体験しました。その驚きは表面的なものではなく、自分の価値観や生き方にも影響を与えてくれました。単なる旅行のつもりが、まったく新しい生活のリズムに出会うことになったのです。