幼稚園ZOOMオンライン講演会 覚書
『こんな時だから見つめ直したい、子どもと大人の関わり、そして育児と教育』をテーマに百枝義雄先生(吉祥寺こどもの家園長)(モンテッソーリ ラ・パーチェ トレーニングコース代表)がお話してくださいました。2月末からの休園・休校要請、緊急事態宣言による外出自粛と子どもとの距離は近く一緒の時間を長く過ごす変化のあったこの時期に合わせて講演内容をアレンジしてくださっていました。まとめたメモから紹介されていた本や名言・詩などの言葉を私なりにまとめたいと思います。第1章「完璧な子ども、完璧な育児、完璧な親、完璧な人間なんているわけがない。いるとしたら、たまたま子どもが成功した親が書いた育児書の中だけ。」百枝義雄子どもの育ちは一人ひとり違うので、個別最適化教育(一人ひとりに合わせてカスタマイズする教育)できる限りここに重きを置きたいもの。他の家でうまくいったことが自分の家で成功するとは限らない。最年少タイトルを獲得され棋聖になられた藤井聡太さんが3年前デビューから連勝記録を伸ばした頃幼少期モンテッソーリ幼稚園に通われていたと報じられモンテッソーリ教育が注目されました。その際も今回も、ご両親はインタビューには応じても自らの寄稿を連ねたりすることはなく幼稚園も一切インタビューに応じることはありません。モンテッソーリ教育によりひとつのことに打ち込む・極めていくその根がはぐくまれたことはあり得るかもしれませんが、その報道に冷静に対応される両者の態度から、子どもの自分を伸ばす力を信じるご両親だからこそ彼の力は充分に発揮されているのではというご見解でした。第2章そんなお話の後紹介されたこちらの本から夫は犬だと思えばいい。Amazon(アマゾン)1〜2,640円世の妻の夫へのイライラは「やって当たり前のことはしないのに要求ばかりするから」という女性の意見に対し夫→犬・ペットこちらの世話を必要とするが何かをしてくれるわけではなくいるだけでいい存在男の子→カブトムシ自分と同じと思わない「~べき」と思わず成長過程の変化を観察し新たな発見を見つけ喜ぶそういった対象として考えればうまくいくのではといった内容についてお話されていました。また、昨年もお話しされていた内容ですが、妊娠中(親の手が及ばない時期)の胎児の成長について。受精卵が細胞分裂を繰り返し受精5日目には着床前にも関わらず胚・栄養膜が確認される。この栄養膜は3カ月かけ胎盤・臍の緒になるもので、親さえ妊娠に気付いていないくらいのこんなに早い時期に自分で自分を守る準備を始めている。また、その3カ月かけて胎盤が完成した直後の4ヶ月目には、胎動を感じるよりも前の小ささなのに、みんな指しゃぶりを始める。それはお腹の外で自力で栄養補給する為難しく習得に時間のかかる吸てつ機能を獲得する為の練習。こういった妊娠中の育ちは親の助言や手助けなしに子どもが自分で自分を伸ばす力をもつ証拠といえるのではないでしょうか。第3章この言葉にはふたつの意味があり①自分から求めても仕方ない②天から授かりいずれ返すもの子どもは決して親の所有物占有物ではなく別人格であること天から授かり育み世に返すと思えば、手をかけられる短い一時期を楽しみ愛しみ味わいながら大切にすごしてほしい。そんなメッセージをこの言葉の解釈に重ねられていました。アジア人で初めてノーベル文学賞受賞されたインドの詩人ロビンドロナト・タゴールにより来日された際に作られた詩の一節こどもはだれでも、ことづてをたずさえて生まれてくる。神はまだ人間に失望していないということづてを。子どもたちは人が好き 幼児期の対人行動 [ 川上 清文 ]楽天市場2,530円こちらの本の中からはダウン症の子を持った親の為の詩Heaven's Very Special Child & the FamilyAmazon(アマゾン)1,891〜3,644円天国の特別な子どもエドナ・マシミラ(Sister Edna Massimilla)会議が開かれました。地球からはるか遠くで。「また次の赤ちゃん誕生の時間ですよ」天においでになる神様に向かって天使たちは言いました。この子は特別の赤ちゃんで、たくさんの愛情が必要でしょう。この子の成長はとてもゆっくりに見えるかもしれません。もしかして、一人前になれないかもしれません。だからこの子は、下界で会う人々に、とくに気をつけてもらわなければならないのです。もしかして、この子の思うことは、なかなか分かってもらえないかもしれません。何をやっても、うまくいかないかもしれません。ですから、私たちは、この子がどこに生まれるか、注意深く選ばなければならないのです。この子の生涯が幸せなものとなるように、どうぞ神さま この子のために、すばらしい両親をさがしてあげてください。神さまのために特別な任務を引き受けてくれるような両親を。その二人は、すぐには気がつかないかも知れません。彼ら二人が自分たちに求められている特別な役割を。けれども天から授けられたこの子によってますます強い信仰と豊かな愛をいただくようになることでしょう。やがて二人は、自分たちに与えられた特別な神の思し召しを悟るようになるでしょう。神から贈られたこの子を育てることによって。柔和で穏やかな二人の尊い授かりものこそ天から授かった特別な子どもなのです。この辺りでボタン操作を誤り退出してしまい再入室すると村井実先生による『教育モデルの変遷』についての説明が始まっていました。村井実の"よさ理論” 川上清文という論文PDFを見つけました。この内容を百枝先生はわかりやすく説明して下さっていました。上図の中で「善さ」を囲う線について実線…社会的・文化などを背景とし固定概念として定められた「善さ」点線…他に定められていない定まってはいない「善さ」この言葉についてモンテッソーリ園の園長としてのご経験から実際に起こった身近な一例とその捉え方について「信じて損はない」とお話されていました。「学び」の構造Amazon(アマゾン)902〜4,723円こちらの本からは道徳についての寓話が書かれている文面を例に、親が人からの目を気にするあまり(ちゃんと育てていると言う為に)・大人の言うことを聞く(指示待ちでしか動けない)・友達と仲良くする(フリができる)そんな表面的な要素だけを気にして安心していないか?子どもの育ちを見誤っていないか?本来は内面的に育つことを大切にすべきで親のいうことを聞かず自分の意見を持つのは自立に向かっていく上での過程なのに、上記の寓話のような表面だけを気にして本来の育ちを折ってしまうことがあっていいのか?良い子にしなきゃ言うことを聞かせなきゃそんな 今 ではなく、将来幸せに生きていけることを目指すそれが本来のゴールでは?そんな問いかけがあり、つい我が身を振り返り反省しました...コロナ禍で生じやすい状況なので思い出してほしいとこちらの詩を。SNSでもよく見かけました今日 [ 伊藤比呂美 ]楽天市場1,540円続いて、高名な数学者の先生のインタビューについて。その後提唱された新しい生活様式により生活に変化が起こりましたが、この言葉のように変化の大きな時代の中でも親が生活の中の秩序を守るのはいかに大切かについても改めてお話されていました。そして日本の大教育者と言われるお東井義雄先生の著書のご紹介と東井義雄一日一言Amazon(アマゾン)858〜3,928円その内に書かれた一節とともにこんなに立派な大教育者であっても初めは「子どもは厄介」と思ったと書かれているのだから親が子をかわいいと思えないのは当たり前人間なので相性の良し悪しはあって当然あくまで人と人育児も保育も 人付き合い と思えば気楽で正しく向き合うことができる人付き合いで大切なのは思いやり・敬意をはらう・尊重する対大人 でも 対子 でもそれは同じただ、子は親がいくら怒ってもすがってくる。子が何よりも求めているのは親(特に母)の笑顔。父親ができる最大の育児は妻の笑顔のサポートです。(妻が上機嫌でいる為の努力)と土曜日で一緒に聴いているであろうお父さん達にもお話されていました。そんなお話の後にたんぽぽの日々 俵万智の子育て歌集 [ 俵 万智 ]楽天市場1,760円こちらの詩集からいくつかの歌と帯のこの詩にある飛んでゆく日は思いのほか早くやってくるから楽しんでほしい。その一方で終わりが必ずくるのだからその終わりを見据え親離れ、特に子離れ できるようスケジュールを立てて自立に向かい進んでいってほしい。社会が変動する時ほど幸せな大人に向かって暮らすこの根っこの部分を大切にそう締めくくられていました。今回も博識で明るい百枝先生の冗談も交えながらの楽しくわかりやすい講演を拝聴できて我を振り返りまくり猛省しながらメモを取り続けました。Amazonで早速紹介されていた本も購入し読みます。自戒を込めて講演内容を振り返りたく、長文失礼しました。