こういう事もあるんですねぇ。
今月、6月19日の神奈川新聞朝刊の経済面に掲載されました。
前月末、神奈川新聞の記者さんからの取材をお受けして少し時間が経っていたので、内心ダメなのかな?と思っていた矢先、「掲載明日です!」と記者の方からお知らせをいただきました。
情報、ニュースを扱う新聞って大変なのでしょうね。
今回掲載された記事は、紙面四分の一という特大サイズの記事でとても驚きました。
さらに嬉しいことに、1面の上にも特集記事としてカラー写真もありました。
うれしすぎます
今回、取材いただいたのは女性記者の方で、エステサロンなどへのご興味やご理解も深く、とても愛情ある記事に仕立てていただき、ただ感謝しかありません。
10年前の日本では、ワックス脱毛(ブラジリアンワックス)と言ってもご存知のない方も多く、ある意味アメリカ人のお客様に支えていただきました。今回の記事にもアメリカ人のお客様とのお話が中心となっておりますが、今では、周辺地域や、県内、遠く県外からもお起しくださる、たくさんの日本人のご常連のお客様みなさまに支えて頂き、この夏でサロンは11年目を迎える事ができます。心より深く感謝申し上げます。
また今でもお世話になっている、エステ業界諸先輩方、スクールの生徒様・卒業生のみなさま、地域の皆様、信頼して子供を預けられる保育園の先生方、本当にありがとうございました。
今後共どうぞよろしくお願い申し上げます。
アンナ・ヴィクトリアその誕生と秘話⑤出会いのはじまり
前回のブログでは衛生管理の重要性を書きました。
その衛生管理講習を単体で始めてみると、受講を希望される方々から問い合わせが殺到しました。
お問い合わせは北海道から九州まで全国各地からお電話やメールが届きました。
他のスクール卒業後にVIO(ブラジリアン部位)も含め「脱毛部位へ消毒をしない」事を疑問に思っている方々がこんなにいたという事に私達も驚きました。
問い合わせの電話やメールの後、2・3日後には、もう横須賀に受講に来られる方々がたくさん!しかも全国各地から。
「今までずっと、実は心配で心配でお客様の施術が怖かった」と言っておられました。
中には、「サロン開業後から1年以上、今まで一切、何も消毒などしたことがなかった…」というサロンオーナー様は、「私、性病や感染症ウイルスの検査に行ったほうが良いでしょうか?」など真剣に心配されていました。
後日、検査に行って陰性でとりあえずはホッとしたとの事、良かったです
ワックス脱毛業界で今ではすっかり有名となった、大阪のサロン「Vivienne」オーナーAoiさんを初め他の受講者の方々から、衛生管理講習の受講後に「私と同じスクールを卒業した他のサロンさんも正しい衛生管理を知らないので、この講習会をやってあげてほしい」と言われ、出張で講習会やセミナーをやっていくことを決意しました。
2012年
Vivienneさんの呼びかけに、関西地区のサロン様6件ほどがお集まり頂き、《はじめて出張の講習会》をしたのが2012年夏でした。
当時の関連ブログ記事
https://ameblo.jp/anna-victoria-waxing/entry-11327499602.html
その後、立て続けに東京、愛知でも衛生管理の講習会をしました。
受講された方々が熱心に一言も聞き漏らすまいという、真剣な態度に感動したのを覚えています。
そして大阪のVivienneさん、愛知のanuenueさんなど、業界の発展に志の高いサロン様方のご協力のもと、2012年に立ち上げたのが、「Safe Waxin Professhional Japan」(日本ワックス脱毛安全研究学会)でした。
http://www.safe-waxing-japan.com/
今では、SWPJの衛生管理講習受講者数は200名以上、またSWPJ加盟サロン様はおかげさまで国内で71サロンになっています。(2018年5月現在)
ここで少し疑問に思う方もいるかもしれません。
受講したサロンが200サロンに対して、加盟サロンは71サロンです。
私達が推奨しているサロン衛生管理は数種類の消毒液類等を使用しています。
この消毒液類は原則として加盟サロンしか購入できません。
この講習を受講してもサロン衛生管理は面倒くさい、大変そうだから…など、講習を聞いた後でも「消毒とかは特に何もしない」サロンもあるのも事実。これにも、正直たいへん驚きました。【伝える】は難しいです。
実は、お客様のお顔を触るフェイシャル系のエステサロンでさえ、自分の手指、器具など、一切消毒もしないサロンもあります。
何度も言いますが、この日本だけがエステサロンの開業やエステティシャンには何も許可や資格が不要で始められるビジネス…
という事は大問題なのだと痛感しました。
綺麗になりたくてエステに行った、しかし施術後後日、肌荒れやニキビや吹き出物などの肌トラブルに「逆に」なったと言う話、そんな話を聞いたことが有る方、多いと思いませんか?
ほとんどの原因は、エステのサロン衛生管理の不備、またはカウンセリング不足、アフターケア指導不足によるものです。
せっかく、ネットや口コミを調べて予約。綺麗になりたくてウキウキしてご来店〜施術、後日肌トラブルとなると…
普通に、お客様はお怒りになります。(当たり前ですが)
サロン選びは難しい。
これ自体もよく考えればかなり問題ある言葉です。
残念ながら、お客様はそうとう色々と調べなければ「正解のサロン選びが難しい」これが日本のエステの状況なんですね。
エステ先進国ヨーロッパでは、エステサロンで医療保険も使える国も多くあります。
つまり、エステティックは医療機関と同等の効果を国が認めているのです。
単純に、癒やしを求める方、お肌や体の諸問題の改善、コンプレクスの解消。
エステティックは確実にお客様へ実利を与える仕事でなければなりません。
美のプロフェッショナルとして、お客様のために、真面目に一生懸命学びながら頑張っているサロンも必ず各地にあります。
私たち及び、たとえ遠方からでも当社のスクールに来られるサロンオーナー様、プロフェッショナルの方の多くが、そんな真面目サロンの一員でありたいと、考えています。
ウェブサイトやこのブログでも、
サロン選びに迷ったお客様、他店でイヤな経験をした、トラブルが有ったと言う方は、是非お越しくださいと言っています。
また「サロンはどこも同じ。ではない!」とも言っています。
そんな言葉を使って、スクールを行って他のサロン様に教える立場やその責任がある以上、私達はどこよりもたくさん勉強しなければと思っています。
嬉しいことに、今では日本各地のサロンにお友達やお友達サロンがあります。
みなさん、毎日一生懸命に頑張っていますし、また勉強熱心でもあります。私達も負けていられません。
そんな素晴らしいサロンや志の高いエステティシャンの方々にたくさん出会えて来たこと、これに優るモノってあるんでしょうか?
お客様との出会い以外、他には思いつきません。
次回からは
開業から10年。思い出に残っているお客様との出会いなどもご紹介したいと思います。
アンナ・ヴィクトリアその誕生と秘話④
2010年末よりワキシングスクール業務を初めたAnna Victoria
震災後の夏前からは、国内各地から受講に訪れていただいた方々に今感謝しかありません。
そのスクール業が、ある日突然お客さまを失ったAnna Victoriaをどん底から救ってくれたのです。
ここで少し余談ですが…
ブラジリアンワックスとはVIOを脱毛することです。
このブラジリアンワックスは日本国内で造語的に使用されています。
正式名称としては「ワックス脱毛」が正解であり、「VIO部分のワックス脱毛」がブラジリアンワックスとなります。
全世界的に、「ブラジリアン」と言う名称は「VIOの部位」の事を意味しています。
よって、背中のブラジリアンワックス、わきの下のブラジリアンワックスという言葉は本来は間違い。
さて、ブラジリアンつまりVIOはデリケートゾーン(性器)を意味します。
お客さまのデリケートゾーンを扱うお仕事ですから、サロンの衛生管理は最重要です。
他のメニューのエステティック・サロンに比べて、比較にならないほどワックス脱毛サロンはウイルス性感染症や性病、HIVなど重病化する恐れのある病原菌と隣り合わせのリスクが高いお仕事になります。
したがってワックス脱毛サロンは産婦人科並の、万全なサロン衛生管理が必要と言えるでしょう。
当社は横須賀と言う土地柄もあり、当初より英語に堪能なスタッフが多く在籍していたため、世界各国の衛生管理基準を取り寄せ日本国内でも購入できる消毒液類を使用して、お客さまを守ることを第一義としてきました。
裏返すと、これはワックス脱毛の施術を行う「エステティシャン自身」をも守ることになります。
ちなみに
日本国内でサロンが購入できるデリケートゾーンに使用できる消毒液はたった2種類しかありません。
あの当時、ワキシングスクールを初めると、恐ろしい問題がわかりました。
2011年から2012年にかけて、東京、大阪にワックス脱毛の技術を教えるスクールがいくつか出現します。
2012年初めには、当社以外でも数件以上はあったと記憶しています。
それら「全てのスクールで」この大切な《衛生管理》は完全に無視されていたのです。
なぜ、それを私たちは知ることになったのか
当時、当社も含めワキシングスクール自体も未熟な時代でした。
受講される生徒さんの方がエステ業界歴も長く賢かったりもします。
「スクールを卒業したけど、内容が薄い気がする…なにか物足りない」
「出血がひどい、痛みが強い、脱毛後スグにまた生えてくる、ほんとうにそれで良いの?」
「お客さまのデリケートゾーンを扱うのに消毒とかしないの?」
そもそも本当にワックス脱毛ってこういうモノなの?
などなど
単純にそう疑問を持ったと皆さん言います。
普通に考えればその通りです。
2012〜2014年当時、うちのスクール受講生は、他校を卒業している方ばかりの時代が続きました。
そんなみなさん方から他校の実態をいろいろとお聞きし、その事実に驚愕したのです。
全てのスクールではワックス脱毛における最重要事項である「衛生管理」が完全に無視されていたのです。
脱毛前に皮膚面を消毒するという「概念」すらないと言うのです。
これまでエステサロンで扱われてきた数多くのメニュー、なぜ今は消えてしまったのか、それはエステでトラブルが起き苦情が増えると(国民生活センター等への)医師免許や美容師免許がないと施術してはいけないと、国(主に厚生労働省)はその場しのぎの規制するのです。まつエク、まつパー、アートメイク、レーザー脱毛、ニードル脱毛なども同様。
これはかなりマズイ…
このままだと、また美容師免許や医師免許が必要な施術メニューと規制がかかったら大変だ!と強く感じたため、警鐘を鳴らす意味を込めたメッセージとしてこの問題をブログに投稿したのです。
https://ameblo.jp/anna-victoria-waxing/entry-11279267499.html
このブログの記事は当時、相当な反響がありました。
今だに当ブログの週間ベスト5に入るほど閲覧数が多い記事です。
今となっては、衛生管理をお教えているスクールもあるのですが…
あれから数年以上経った今でも、全く衛生管理を教えないという驚きのワキシングスクールもまだまだあります。
今だに「脱毛前後、お客さまの皮膚面に何も消毒しない」サロンが相当数存在しています。
この問題の元凶は国(厚生労働省)かもしれません。
エステティシャンは、理容師や美容師の様に国家資格化するべきなのです。
国家資格でないために、正しい情報が行き渡っていないと言う状況が生じているんです。
※実は日本は先進国で唯一「エステティシャン」に国家資格が不要な国なのです。よって誰でもエステティシャンになれます。お隣の韓国や中国もエステティシャンのお仕事には国家資格が必要です。
当時は「最近《衛生管理》とかいう講習で儲けようとしている業者があるみたいだね」とか他団体からも言われたりもしました。
正しいことを伝える事がなんと批判されるんです。
しかしこの後から、私たちは横須賀から
大阪、東京、愛知、そして福岡と活動の場を広げていく事になる「運命的な」出会いの数々が始まります。
⑤へつづく