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一つ忘れていた。
「お前の言い方が悪い」という日本人に特有の話は非生産的なので、論じてもしょうがない
と池田氏が言うのだが、これもまた、本書を読んでいない証拠である。なぜなら、私の議論は、基本的に『論語』に基づいているからである。
孔子の一番弟子の子路があるとき、危機にひんしている衛の国の政治を任されたとしたら、先生は何をなさいますか、と聞いた。孔子は、
必也正名乎
必ずや、名を正さんか
と応えたので、子路は、「これだから先生は迂遠だ」と言った。
名を正すとは何かについては諸説あるのだが、私は、物事に相応しい名称を使う、という意味だと解釈している。原発が爆発しているときに、「爆発的事象が発生した」というのは、名が歪んでいるのである。これを正すのが、「名を正す」ということの意味である。
私は、名が歪んでいることが、原子力の暴走の原因であり、今回の事故の決定的要因だ、と考えている。その歪んだ名によって構成されるのが、「東大話法」である。
言うまでもなく、孔子は日本人ではない。それゆえ、お前の話は「古代中国人特有だ」と言うならまだわかるが、「日本人特有」と言われても、意味が分からない。
やはり、読まずに、論評しているのである。
一つ忘れていた。
「お前の言い方が悪い」という日本人に特有の話は非生産的なので、論じてもしょうがない
と池田氏が言うのだが、これもまた、本書を読んでいない証拠である。なぜなら、私の議論は、基本的に『論語』に基づいているからである。
孔子の一番弟子の子路があるとき、危機にひんしている衛の国の政治を任されたとしたら、先生は何をなさいますか、と聞いた。孔子は、
必也正名乎
必ずや、名を正さんか
と応えたので、子路は、「これだから先生は迂遠だ」と言った。
名を正すとは何かについては諸説あるのだが、私は、物事に相応しい名称を使う、という意味だと解釈している。原発が爆発しているときに、「爆発的事象が発生した」というのは、名が歪んでいるのである。これを正すのが、「名を正す」ということの意味である。
私は、名が歪んでいることが、原子力の暴走の原因であり、今回の事故の決定的要因だ、と考えている。その歪んだ名によって構成されるのが、「東大話法」である。
言うまでもなく、孔子は日本人ではない。それゆえ、お前の話は「古代中国人特有だ」と言うならまだわかるが、「日本人特有」と言われても、意味が分からない。
やはり、読まずに、論評しているのである。