私にも彼氏はいた。
喪女の名を冠するブログを立ち上げたのにいきなり矛盾だ。でも真実だ。
いた。過去形で。もはや幻ではないかと思えるほど朧げな記憶だがいた気がする。いたと思う。いたよね?いた。
今思えばあれは奇跡だった。物好きな男が私を面白がり何故だか告白してきた。何の弱みも握ってないのに。
付き合ってた時もいつドッキリだと言われるか気が気でない状況だった。
彼氏いない歴約20年を振り払うように、馬鹿にしくさっていた中身のないメールをしたり、弁当を作って見たり、恋バナと言う名の戦場に急ごしらえののろけで突入してみたりしたものだった。
だが過去形だから終わりはある。結構早く来た。
彼氏が冷たい。優しいけど冷たい。凍ってないアイスノンみたいな気持ち悪いひんやりさであった。
ふわっとした感じで冷たくね最近、と聞いてみた。
彼氏(元)は言った。冷めてる。知ってた。
何故冷めたか、彼は語る。
「なんかさ、せっかく付き合ってるのにさ、お前ずっと自分モテないモテないうじうじしててさ、見てて辛いんだよ」
原因:喪女精神が過ぎる
びっくりである。私なりに頑張っていたのに彼氏いない歴によって積み上げられた鉄壁の卑屈精神は知らず知らず貴重な勇者にリフレクを放っていたのである。
多大なショックを受ける私。彼は続ける。
「変わろう!」
私は答えた。
「えっ、ちょっとそれは無理です」
そして彼は過去形になった。
喪女はアクシデントに弱かった。勇者を貴重種と大切にするあまりいきなり現れた恋のすったもんだに驚いて逃げた。おお、なんと情けない!
しかし20年で形成された壁がちょろっと触れ合った若造に壊されてなるものか。
守ってきたものは純潔だけではないのじゃぞ。
泣きながらそう喪女に戻った私は叫んだのであった。
あれから結構たった。
喪女精神のダメさを教えてくれた彼。
ありがとう、そしてごめんなさい。もう喪女喪女しないようにしよう、前向きになろうって頑張るの、やめたい。
逆に、フルスロットルで行こう。吐き出そう。
彼のくれたものを蔑ろにして私は歩き始めた、そんなブログ。
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