2022年1月25日朝

いつものようにトムにゃんを呼びに猫部屋に入ったら

いつもはコタツノ中で寝ているトムにゃんが

私の寝室に来たかったのか、こたつから出てドアの前に居ました。

体が冷え切っていて、ぐったりしていました。

とにかく、病院に連れて行かなきゃと思って

猫リュックに、タオルとカイロとトムにゃんを入れて

今まで、お世話になっていた病院に向かいました。

 

いつも、病院の前には診察待ちの人が沢山居るのに

誰も居ない・・・

 

そう…定休日でした。

 

スマホで近くの動物病院を探して、初めての病院に行きました。

先生は、淡々と話をされる方で

まず、どこかかかりつけの病院がありますか?と聞かれ

定休日だったので、こちらに来たことを話しました。

 

そして「脱水の状態が酷いので、もたないかもしれませんよ」って

水分補給は、入院して点滴をするのが一番良いと言われました。

落ち着いたら、連れて帰れると言われたので入院治療をお願いしました。

 

その時、思いつく治療を全てしますが良いですか?

入院費用は、1日7,000円ぐらいですと言われたので

トムにゃんが元気になるならとお願いしましたら

血管を確保するのに、幾らいくら

○○をするのに、幾らいくら

他、いろいろ言われましたが

動揺していて、何を言われたか覚えていません。

結局、1日1万円前後になります。

後で、内金を入れてくださいね

 

って、言われても、お財布の中には今日の診察代ぐらいしか入ってないと言うと

顔色が変わって「はぁ…」って言われ「後で、持ってきてくれますか?」って

会社から遠いし徒歩だから、今日は無理ですが明日ならと言って

トムにゃんをお願いして、仕事に行きました。

 

夕方、16時40分

「危ない状態です、いろいろ試してみますが、来られますか?」

行きたいですけど、会社を閉めて行かれないので

終わったら、すぐ行きますと伝えました。

 

16時50分 テンションの高い声で

(もしかして笑ってるの?と、思ってしまう声で)

「今、心臓が止まりましたが頑張っています」って

私は、すぐ会社を閉めてタクシーで病院に向かいました。

悲しいのと、後悔といろいろな感情が入り混じった状態でしたが

先生の変なテンションの声が耳から離れません。

 

その時、思ったのが

「お金を持っていかなかったから、治療してもらえなかった」のかなって

 

病気に気が付かなかった私が、一番悪いのはわかっています。

病院を決めたのも私です。

分かってますけど、先生の笑ってる様に聞こえた声が許せません。

 

17時30分

病院に到着して、何時に亡くなったのが聞いたら

17時ですって言われました。

でも、トムにゃんをナデナデしたら、

30分前に亡くなったようには思えませんでした。

もしかしたら、もっと早い時間に亡くなっていたのかも・・・

体を少し綺麗にしましたよって、言われましたが

オムツの横から漏れていたオシッコが、30分で綺麗にできますか?

看護師さんたちも、忙しそうにされているのに

他の診察をしながら、できますか?

 

そして、何度断ってもペット霊園のパンフレットを渡してくるし

清算が終わったら、受付の人もパンフレットを渡してくるし

 

不信感だらけの、病院でした。

そして、先生の半笑いの声と顔がまだ忘れられません。

 

トムにゃん、ごめんね

入院しないで連れて帰って

私が看取ること出来たのに・・・

トムにゃんが、永眠しました。

今年の、7月で20歳になるはずだったのに…

 

私が、病気に気が付かなくて

トムにゃんに辛い思いをさせてしまいました。

 

ごめんね

 

19年間、私の子供でいてくれてありがとう

いつまでも、いつまでも

愛しているよ

トムにゃん