シルバーウィーク、広島県へのツーリング。 | 京都市 左京区 会社員 (現在 嘱託社員)

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新聞への投書採用分または投書原稿を紹介します。「これは、知ってほしい」「考えてほしい」「感動したこと」いろいろです。よろしくお願いいたします。2013.10.26.(2015.10.19.改定)
 

さて、9月20日午後からは、呉から国道31号線を通って西に向きました。
この国道31号線は、海岸線に沿っていて、バイクで走って行くと爽快でした。






映画「この世界の片隅に」へのツーリング、舞台は、すずさんの故郷、広島に移ります。



原爆ドーム(広島県産業奨励館)
今では世界遺産にもなっています。

老朽化もかなり進んでいるようにみえました。
補強工事の為でしょうか、足場用の資材も置かれていました。

この原爆ドームの筋向いに、大正屋呉服店と言う鉄筋造りの建物が、被爆した当時から残っています。

映画「この世界の片隅に」では、主人公のすずさんが、海苔の配達で荷物を、この大正屋呉服店の壁の手摺りに持たれかせて一休みするシーンが描かれていました。

この大正屋呉服店は、補強工事が終わり、今年7月にリニューアル・オープンしました。
今回の改修では、バリアフリーの観点から、エレベーター設置の為、建物を増設されました。
(左側のクリーム色の壁が増設された建物です)


私は、3年前に「この世界の片隅に。スタンプラリー」で広島を訪問した際に、改修される前の大正屋呉服店の建物に来た事がありました。

それは、たまたま原爆ドームにおられたガイドさんから、「大正屋呉服店も被爆建物で、地下室は被爆した当時の壁や柱が残っている」ことを聞き、ぜひ見てみたくなったからでした。

改修される前(2017年)では、地下室を見学する為には一階の受付で氏名、住所の記入をし、入場にはヘルメットの着用が義務付けされていました。
写真は、改修前の地下室への入り口です。

今回、改修されるにあたって、地下室の補強も必要だとの事でしたから、被爆したものが、どの程度残っているかを見て見たかったのです。


大正屋呉服店の階段の手摺り(2020年)
ガラス張りの向こうに保存されていました。




3年前は…
コンクリートがむき出しになった階段を降りて行きました。
地下室に入って振り向いたところです。



今、その階段は…。
保存してもらっていました。照れ




リニューアルされて、案内パネルが設置されている壁があるところの様子はというと…。



2017年はこんな感じでして。
板の仕切りで区切られた部屋があり、奥の壁には『黒いシミ』が垂れていました。
私は、3年前のガイドさんから、「大正屋呉服店の地下室にも、『黒い雨』の痕が残っている」と聞きました。

「きっと、これが、そうなんだな。」と思っていました。
「大切なもの」を見せていただいた。と思っていました。

でも…。

今回の改修工事では、電光案内パネルで、その壁は隠れて、見えなくなっていました。ショボーン

パネルの後ろを覗いてみると…。
『黒いシミ』は、ありませんでした。びっくり



なんだ、違っていたんだ。
あの『黒いシミ』は、ただの汚れだったんだ。
って、思う他はありませんでした。ショボーン


でも、3年前の、あの壁への、『黒いシミ』への千羽鶴は、いったい何だったんでしょうね…。






他の柱などについては…。












おおむね改修工事前の姿で保存されているようでした。




以下の写真は2017年に撮影したものです。









照れこれからも大切に現状維持されていかれますように。



呉、広島へのツーリングでの旅、もう少し続きます。
       ↓

ではでは またまた