この国道31号線は、海岸線に沿っていて、バイクで走って行くと爽快でした。
映画「この世界の片隅に」へのツーリング、舞台は、すずさんの故郷、広島に移ります。
原爆ドーム(広島県産業奨励館)
老朽化もかなり進んでいるようにみえました。
補強工事の為でしょうか、足場用の資材も置かれていました。
この原爆ドームの筋向いに、大正屋呉服店と言う鉄筋造りの建物が、被爆した当時から残っています。
映画「この世界の片隅に」では、主人公のすずさんが、海苔の配達で荷物を、この大正屋呉服店の壁の手摺りに持たれかせて一休みするシーンが描かれていました。
この大正屋呉服店は、補強工事が終わり、今年7月にリニューアル・オープンしました。
(左側のクリーム色の壁が増設された建物です)
私は、3年前に「この世界の片隅に。スタンプラリー」で広島を訪問した際に、改修される前の大正屋呉服店の建物に来た事がありました。
それは、たまたま原爆ドームにおられたガイドさんから、「大正屋呉服店も被爆建物で、地下室は被爆した当時の壁や柱が残っている」ことを聞き、ぜひ見てみたくなったからでした。
改修される前(2017年)では、地下室を見学する為には一階の受付で氏名、住所の記入をし、入場にはヘルメットの着用が義務付けされていました。
今回、改修されるにあたって、地下室の補強も必要だとの事でしたから、被爆したものが、どの程度残っているかを見て見たかったのです。
大正屋呉服店の階段の手摺り(2020年)
3年前は…
今、その階段は…。
リニューアルされて、案内パネルが設置されている壁があるところの様子はというと…。
2017年はこんな感じでして。
「きっと、これが、そうなんだな。」と思っていました。
「大切なもの」を見せていただいた。と思っていました。
でも…。
今回の改修工事では、電光案内パネルで、その壁は隠れて、見えなくなっていました。
パネルの後ろを覗いてみると…。
なんだ、違っていたんだ。
あの『黒いシミ』は、ただの汚れだったんだ。
って、思う他はありませんでした。
でも、3年前の、あの壁への、『黒いシミ』への千羽鶴は、いったい何だったんでしょうね…。
他の柱などについては…。
おおむね改修工事前の姿で保存されているようでした。
以下の写真は2017年に撮影したものです。
呉、広島へのツーリングでの旅、もう少し続きます。
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ではでは またまた


















