仕事帰り

夏の夕方、空のうすい水色と

グレーの雲の、縁がピンクやオレンジに光り


西のほうに夕立の厚い雲

その隙間から太陽光が何本も光の柱を建て


さらに上空には

筆で書いたような繊細な雲があり


あー

きっとあの世に行く途中ってこんな風景

光の柱をすり抜け

雲の上へ上へどんどん昇っていき

この世から居なくなる

あの世はさらにどんな景色なんだろう

想像もつかない


そうやってたまに妄想遊びをして

自分を何度も殺してみる


長い時間ではない

ちらり脇見運転や信号待ちで西の空を見て

あーこの空は、と

ものの何秒かで想像するだけだ


夏の夕方の空は現実離れしているので

見ていて飽きない


この妄想がエスカレートすると

ぐるぐるが始まるのだけど


例えば登山でうっかり滑落死したとしたら

それも良いかもと

それなら登山の前に遺書を書いておくべきか?

私のスマホの暗証番号と

口座の暗証番号くらい次男に教えておかないとね


滑落しなくても

雷にうたれたり、熊に襲われたりするかもしれない

心の奥底では、それならそれで構わないと思ってたりする

不安を抱えながら老後を生きるより

働けているうちにスパッと居なくなれたら



最近またごはん作るのがめんどくさく

冷しゃぶのようなものが頻繁に登場する


茹でた野菜と茹でた肉と米

あとはきのこか海藻の味噌汁でもあればじゅうぶん


あさっては長男の命日

特別なことはしないと思う

普段と変わらず思い続けるだけで


ここでごちそうとか用意すると

お祝いみたいでなんだかな、というのもある


まる4年たつんだね