※これは、私が実際に体験した物語です。


あれは、私が中学入って間も無い頃のお話です。

私はまだクラスに馴染めてなく、何時も机で絵を描いていた時。

クラスメイトの一人の女の子が、私の目の前にやって来ました。

その子は最初からクラスでは人気者で、私とは真反対でした。

そんな子が、私に話しかけるなど思ってもいませんでした。


「ねぇ!今日の放課後暇かな?」


第一言がそれでした。

私は断ると言う意味も無かったため、頷きました。

私の家庭は、両親が共働きで、弟は幼稚園に通ってました。

家に帰ると勉強にしか取り柄無かった私にとっては、嬉しい事でした。

そしてその日の放課後、私はそのままその子の家に行きました。

その子の家はとても大きく、貴族に感じました。

私が入るなど勿体無いぐらい、家の中は広かったです。

その子の部屋に入ると、突然ドア閉められ真っ暗になりました。


「今からね?2人でこっくりさんやろうと思いの・・・」


その言葉に、少し動揺が走りました。

私は一度だけこっくりさんやった事ありました。

ですが、結局10円玉が動きませんでした。

私は頷き、信じないままその子とこっくりさんをやりました。

一人10個質問すると言うルールを決めて・・・。

私の質問はあまり無かったですが、気になる事や色々と出てきました。

私はその気になった質問を10問にまとめ、こっくりさんに質問しました。

質問を終え、私達は止めようとしました。

ですが・・・。


「No・・・」


こっくりさんは帰ってくれませんでした。

私の頭には恐怖しか残りませんでした。

怯えながらも、私達は心の底から何度も唱えました。


「Yes・・・」


お帰り下さったこっくりさん。

私達は、急いで何故か外に行こうとしました。

そして目の前には・・・。

誰も知らない、恐怖でしかないその顔は、骸骨。

私達は高い悲鳴を上げ、そこで気を失いました。

気がついたら、私はその子の家のベットで寝てました。

隣にはその子は静かな寝息で眠ってました。

私はホッと胸を撫で下ろし、軽く微笑みました。

そして私は思い出してしまったのです。

あの光景を・・・。

私はゾクッとし、布団に潜りました。

震える体、上手く動けない体。

私はそれだけでも恐怖を感じました。


「ヒメ、ちゃん・・・起きてる?」


私はソッと顔を出し、隣で眠っている筈のその子を見つめました。

目が覚めたのか、まだ寝起きだった。

その子も思い出してしまったのか、体を震わせてました。

そして私達はそれの原因で違いました。

もう二度とこっくりさんはやらないと。

私はその約束を守り続けています。

今も・・・これから先も・・・ずっと・・・。