腐男子君の憂鬱 -7ページ目

美容師さんと僕

どうも、玲威夜です。

今回はこのブログの更新がぽっかり途絶えた数年の間に

あった出来事を書きます。終始騒いでいますが気にしないでください。

 

 

数年前、引っ越した僕は今まで通っていた美容室が遠くなったのもあり、

新しい美容室でも探してみようと思いました。

といっても僕は髪の切り方にこだわりもなければ染めたりもしないので

正直どこでもいいんですが、割と美容師さんとの相性・・・・・

性格的な相性を重視するタイプなので「この美容師さんが好き」と

思うと通うタイプなんです。意外でしょう?

取りあえずアクセスの良さを最重視しながら調べ、

予算等の条件と合致した美容室を見つけます。

この美容室では美容師さんを指名して予約が出来るようなので

歳が近そうな若いお兄ちゃんにしました。

ここでこの美容師さんの仮名を「山本隼人」とします。

あ、名前に深い意味はないです。頭に浮かんだ名前を並べました。

 

 

当日、美容室に行くとお洒落な店内に戸惑う僕

やっべ・・・・・めちゃくちゃ適当な服で来てしまったわ・・・・・

もう少しちゃんと選べば良かったね。

「童貞」が「マシな童貞」になるのが侮れないぐらいお洒落なお店なんです。

そんなこんなで待っていたら山本さんが登場

 

「○○(僕の苗字)さんですか?初めまして山本と申します。」

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

 

このとき「目が逢う○間」が流れていたと思います。

 

・・・・・写真の5倍ぐらいカッコいい人が来たんだが?

まあ、写真でも十分イマドキのカッコいいお兄さんだなとは

思っていたけど、実物の方が断然カッコいいですね。

あれです?もしかして写真苦手なタイプですか?はえ~~可愛いっすね!!

 

そんな混乱している童貞を余所に

「今日はどのようなカットにしますか?」と質問する山本さん

正直死ぬほどこだわりがない僕はどんなカットの仕方があるのかも

分からなかったので「お任せで」と言いたかったですが、

流石に初めての客からの「お任せ」なんて相当困るだろうから頭を悩ませていると

「好きな雰囲気とかあります?」と言ってカタログを並べる山本さん

こ、この人出来るぞ。僕が何考えているか察して言う前に提案してくれる。これがプロか。

好きな髪型を数個伝えた後、理解したといったような顔で山本さんが一言

 

「じゃあ、僕のお任せでいいですか?」

 

僕の!!?!?!?お任せ!!!!?!?!??

「僕の」!!!!!はい!!!!喜んで!!!!!!!!

 

ちょろいですねこの童貞は

 

カルテにメモ書きした山本さんが「ちょっといいですか」と言って立ち上がり

僕の方へ来ました。ん?この人は何をする気・・・・・・・

 

「髪触りますね」

 

HAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!?

待て、こ、ここkkk心の準備が~~~あ~~~触られてるぅぅ~~!!

 

「髪めちゃくちゃ綺麗ですね」

 

すかさず褒めるのやめろ!?!?堕ちるだろ!?!?

ったくよ~~~これだからイケメンはよ~~~

相手の落とし方が分かってんじゃねえかよ~~~~

 

そんな童貞の扱いを心得ている山本さんにシャンプー台に連れていかれる僕

あれ?これシャンプーしてもらうって死ぬんじゃない?

そんな心配も無用でなんとうたた寝していました。

どういう練習をすればそんな上手に人の髪が洗えるのだろうか。

半分寝ぼけながら髪を切ってもらっていると美容室お馴染みの

トークが始まりました。皆さんも分かると思いますが、

このトーク力が美容師さんによってめちゃくちゃ異なるじゃないですか。

前に適当に入った店の美容師さんが物凄く苦手なタイプで

終始苦痛だったことがあるんですが、山本さんは非常に上手でしたね。

カットの腕も良かったので、この時点で僕はまた来ることを決意していました。

この一件でキャバクラやホストにハマる人の気持ちが分かりました。

山本さんが美容師さんで非常に助かりました。貢ぐ行為もないですしね。

 

 

数ヶ月後、再び山本さんに会いに髪を切りに行きました。

前回は適当な服を着ていってしまったので今回はキメていく童貞

いや本当単純というか分かりやすいというか我ながら草ですね。

出迎えてくれる山本さんを見て「あ~~~今日もカッコいいな~~~」と

思っていたんですが、今考えると毎日会っていないのに「今日も」という

言葉が出てくるのは中々こじらせていると思います。

すると僕を見た山本さんが一言

 

「今日は気合い入っていますね!この後お出かけですか?」

 

あなたに会うための勝負服です。

 

これだから天然たらしイケメンは

 

髪を洗ってもらった後、僕の近状についての雑談をしていたんですが、

前回話した内容を覚えているんですよね。記憶力が凄いですね。

 

 

それから数回通って山本さんに切ってもらい、

ある時山本さんと雑談をしていると問題にぶち当たりました。

というのも実はここまで山本さんと話しておいてなんですが、

僕は山本さんの名前を覚えれなかったのです。

正確には「山本」か「山岡」か分からなくなるといった感じですね。

今まではカットしてもらう前にサイト等で確認をしていたんですが、

この時はそれを忘れていたので「山本」or「山岡」問題が発生しました。

流石に人の名前を間違えるのはまずいので腹を括って本人に直接聞きました。

 

僕「あの申し訳ないですが、お名前は「山本」さんでしたっけ・・・・?」

 

山本さん「あ、はい。山本で合ってますよ。」

 

僕「すみません、恥ずかしいんですけどすぐ「山本」さんか「山岡」さんで

  混乱しちゃうんですよね。」

 

山本さん「そうなんですね。もし○○(僕の苗字)さんがよろしければ

       下の名前で呼んでもらっていいですよ。」

 

 

は?

 

今なんて言ったこの人

 

僕「エッイインデスカ!?」

 

流石にきょどり過ぎやろ童貞

 

確かに数回足を運んでいるし仲良くはなったと思ってはいたんですが、

名前呼びオッケーなんですね。いや、こういうイケている人達は下の名前で

呼び合うなんて普通なのかもしれませんが、この「客」という立場で本人から

「下の名前で呼んで良い」という許可が下りたのは初めてです。

何が「よろしければ」だ。呼ぶに決まってんだろふざけてんのか(リアコ)

別の意味でまた腹を括ることになった僕

 

僕「えーと・・・・・下の名前は「隼人」ですよね。」

 

山本さん「そうですよ。覚えていたんですか?」

 

僕「はい、下の名前はしっかり覚えていました。」

 

何が「下の名前は」だァ~~~~!?苗字も覚えとけクソ童貞

そもそも散々ときめいているくせに名前覚えていないとか

お前はどういう脳みそしてんだふざけてんのか

 

僕「じゃあ、下の名前で呼びますね隼人さん」

 

山本さん「うん、そうしてね玲威夜くん」

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

 

ん?今名前で呼ばれた?名前で呼んだよね。

え、名前・・・・な、名前・・・・・

 

僕「え、隼人さん僕の名前覚えててくれたんですか?」

 

客だからな覚えているだろうよ

 

山本さん「もちろん!」

 

な~~~~~~~~~にが「もちろん!」だよクソ可愛いな

 

僕「タメ語嬉しいのでそのままでお願いしますね。」

 

この時の僕は名前呼びでテンションが上がり割とグイグイいっていました。

 

山本さん「あ、ごめんね。無意識にタメ語になってたわ」

 

いきなり名前呼びにして無意識にタメ語ですか~~~~???

これは客との距離を縮めるためのテクニックかな?

敢えて下の名前を呼んで距離が縮まったところで流れとしてタメ語を

混ぜこんで相手の反応を様子を見て、いけそうだったらタメ語を使用して

更に客との距離を縮めようってか!?流石プロ、なんて自然な流れなんだ。

まあ、正直んなことはどうでもいいんですよ。

「お互い名前呼び」という事実さえあれば他は関係ないです。

裏で「童貞を名前呼びしたらテンション上がってんのウケる笑」とか

言われていても構いません。むしろ山本さんのプライベートに僕の名前が

出てくることがあるならそれ以上嬉しいことはないです(信者)

 

これを機にお互いの名前を呼び合う仲を築いた僕は

勘違い男特有の「相手が気を許した行為を好意と直結させる思考」を

発揮し、何故かグイグイいきます。

また切りに行った際、出迎えてくれた山本さんは赤髪になっていました。

はあ?赤髪の山本さんめちゃくちゃカッコいいんだが?

というか赤髪が似合うなんて凄いですね。

 

僕「隼人さんその髪色似合ってますね」

 

山本さん「ありがとう。今日の玲威夜くんの服、好きだよ。」

 

え?俺のことが好き!?

 

で、でも僕つ、妻がいるから・・・・・ふ、不倫になっちゃう・・・・・・・・

 

クソ童貞は置いておいて雑談をしていると料理の話題を振られました。

料理をするかと聞かれたので「する」と答え、山本さんはどうか聞きました。

すると

 

「まあ、1人暮らしの時はしなかったけど相手がいると作ってみようってなるよね」

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

 

恋人おるやんけ!!!!!!!!!

 

とまあ、今更当たり前のことを思っていました。

あんなにカッコよくて愛想がいい男性を周りが放っておくわけないんだよなあ・・・・

あ、放っておいたら僕が貰いますからね?心配いりませんよ。

 

その後、料理の話から僕の学生時代の話になり、

今まで一度も髪を染めたことがない僕は

「学生時代に髪を染めてみれば良かったかも」といった

旨の発言をした際の山本さんの一言

 

「いや、玲威夜くんの髪は綺麗だし黒髪が似合っているから

 そのままでいいと思うよ。」

 

誘ってんのかお前

 

これだからノンケはよ~~~~~ったくよ~~~~~

俺が彼氏いない女の子だったら絶対今ので堕ちてたわ

大体一度に数個褒めるな処理が追いつかないだろう

いくら仕事とはいえ、童貞をここまで褒めてくれるイケメンが

いるなんて世の中捨てたもんじゃないなと感動していました。

会計を終え、帰ろうとしていると山本さんから試供品であろう

シャンプーを貰いました。お、結構沢山くれるんだなと思っていたら

 

「玲威夜くんだからね、ちょっとサービス」

 

だからそういうところ!!!

 

もしかして前職ホストか何かですか

流石に相手の落とし方マスターし過ぎじゃないですか?

礼を言って店を出る僕を見送る山本さん

 

「今日はありがとう。また来てね」

 

だからそういうところ!!!!!

 

これが現在最後に美容室に行った話でした。

「また来てね」と山本さんに言われたからには絶対また行きます。

あとちゃんと「雑談のタメ語」と「接客の敬語」を使い分けている

ところも流石プロだなって思います。

あ、ちなみにここの美容室には今も通っています惚れてますので(ガチ恋勢)

 

皆さんも美容室行かれる際は「何となく良さそう」で行くのもありだと思います。

思いもよらない出会いがあるかもしれませんよ。

あと僕みたいに下心で通ったら駄目ですからね。

え?通うのやめろ?まったまた~~~ご冗談を!

以上、美容師さんに惚れた童貞の現在進行形の体験談でした。

それではみなさんまた