赫灼熱拳っ👊❕ こんにちは


今クールはラブコメとスポ根系が多く、スポ根好きとしてはとても楽しみにしていました。アオアシを筆頭になかなか良いアニメが多いんですけど、ハイキュー!!のような夢中になれる作品に巡り会うのは難しいようです。バーディーウイングのようなスポ根と言うより昭和のバトルアニメのような作品も良いのですが、再放送の「ツルネ」が結局1番楽しい今日この頃です。

ラブフォーオールもけっして悪い作品ではないのですが、前クールのリーマンズクラブ同様バドミントンの競技そのものの魅力を伝えるにはワンクールでは短いんですかね?スポ根モノは長期で丁寧に描ける方が良さそうです。群青のファンファーレも放送前は期待していたんですけど早々に挫折しそうです。

そんな中、とても評価が難しい作品がこちら!


「ダンスダンスダンスール」です。



ちなみにストーリーはこんな感じです。


~story~


バレエに魅了されながらもそれをひた隠しにしてきた少年が、中学生になってその情熱を再燃させる。さまざまな人との出会いがバレエの秘めた実力を開花させ、やがて彼は選ばれた者だけが立つことを許される世界へと、足を踏み入れていく。バレエに青春のすべてをかけた少年たちを描く物語。



昔奥さんがバレエをしていたこともあり、今期の夫婦で観るアニメとして非常に楽しみにしていたんですけど……とても不評です(ノД`)


作画も綺麗だしバレエの動きもモーションキャプチャーから起こしてあって迫力満点、脚のポジションなんかも正確に描かれていたり、着地音も上半身を引き上げていないと出ない音になっていたりと制作側の熱意・拘りも良く解るんですけど……主人公の態度や言動がとても経験者の心情を傷付けるようです。


以下、主人公の主なムカつくポイント抜粋です。



1、口が悪い


目上の初対面の女性に「ババア」ってなんやねん!


違うアニメでもババア呼びがありますが、女性的には絶対ダメみたいです。オッサン的には身体の柔らかいナイスミドルは今期1番魅力的に見えるんですけどねー(笑)


「バレエなんか」……これもダメです。いくら才能がある子でも大人がこう言う態度を許容してしまうのは良くないとのことです。元々バレエは貴族の社交場での礼儀作法として誕生したらしく、「レヴェランス(お辞儀)に始まりレヴェランスに終わる。」らしいです……

言葉遣いを直す前にバレエ教室の敷居を跨がせるな!……ちょっと納得です。



2、男らしさのはき違え感


周りの目ばかりをを気にして、苛められている人間を助けようともしない。ホントはバレエをしたいのに口ではバレエを馬鹿にしてしまう。

バレエをやってきた人間(特に男の子)は、そう言った偏見を乗り越えてきた人達であり、あのクソ餓鬼にはその資格がない!……ごもっともです。



3、金銭問題


バレエはとてもお金のかかる習い事だそうです。奥さんも小学生から中学の途中までやっていたそうですがあまり芽がでず、宝塚受験前に身長が足りていなかったのもあって辞めてしまったとのこと、親にこれ以上迷惑をかけられないと思ったそうです。それをレッスン代は無料、道具一式揃えてくれる、チケットまでくれる、才能があるのか知らんけど媚び過ぎていてムカつく!……確かにそうですね(^-^;



4、アーチスト舐めんなよ!


第2話で群舞をお遊戯とのたまわっていまった潤平くん。あたかもプリンシパル・プリマドンナしか認めない感じでホンモノが解る天才のように描かれていますが……バカタレ!

群舞のたゆまぬ鍛錬によって精巧に合わせられた魅力が解らないただのシロウト、バレエの素晴らしさがちっとも解ってない!

……仰るとおりです。ソロしか認めないとなるとバレエの魅力のほんの一部分にしか触れていませんね。ダンスール……ソリストしか認めないとなるとバレエではなくなってしまいます。

それに潤平くん、都ちゃんの踊りは馬鹿にしていませんよね?ホンモノが解る天才と見せかけて、実は潤平くんはまだバレエのほんの一端しか見えていないってことの表れでもある?そんな気もします。



5、あのイジメいる?


登場から虐待に対して防御反応が出ていた流鶯くんでしたが、それが母親関連のイジメが原因なのか?バレエのスパルタに因るものなのか?解りませんでした。が、潤平にバレエを始めさせるキッカケにはなりました。そのためにあんな胸クソシーンを描く必要ある?キッカケのためだけにイジメ使うなよ。

そだねー(^-^; 僕もそう思います。

ただ潤平にとってはバレエを始めさせるキッカケになりましたが、実は流鶯にはバレエしかない!こっちを描きたかったようにも思えるんですよねー。

僕はイジメのシーン反対派ではないですが、描くなら内情(特に苛める側・兵太)をもっと丁寧に描くべきだとは思います。潤平と兵太の関係もなんかあるんだろうなって匂わしはあるんですけど具体的なことは描いてくれないんですよねー。ホント匂わし好きな作品です。



ここまで奥さんの「ダンス・ダンス・ダンスール」のここが嫌い!を書いてきましたが、見方を変えると、バレエ未経験者の解らないことからくる偏見を描いてきたとも言えると思います。未経験者からしたらなかなか高価で手に入らないバレエのチケットでも、その価値が解らず場違いな感じがしたりお遊戯に見えるなんかの失礼な感想の方に共感してしまいそうです。

男らしさをはき違えた口の悪いクソ餓鬼を周りの人達が許容してくれるのも、無知故の偏見側に共感してしまっているのかもしれません。この作品は許容出来る理由を教えてはくれませんが、匂わせてはいるんですよねー。


本当はバレエをやりたいんだろうと理解してくれている家族。お姉ちゃんはバレエ用のバーを捨てるかどうかをなぜか気にかけてくれるし、お母さんは父と同じアクション監督ではなくやりたいことをやりなさいと言ってくれます。でも家で潤平が練習している姿を見ていたからとか、そう言う描写はないんですよね。


ババア呼ばわりされてもバレエを教えてくれる千鶴先生も、潤平の踊りから才能と本当はバレエが好きなことを見抜いてくれています。

「あんた、バレエダンサーになる人間でしょ?」

多分潤平のキラキラドッカーン♪を可視化出来ている唯一の人ですが……礼儀も教えましょうよ。


都も潤平の失礼な言動をスルーしてくれています。学校でもスクールカースト上位の潤平とイケてないグループに属している自分を理解し、流鶯に対するイジメにも一定の理解を示そうとしてくれています。


今のところこの作品で潤平は、口は悪いけどそれは思春期にありがちな行動で性根は悪い子ではないと言うラインをギリギリ保っています。奥さん的にはアウトみたいですけど……

第3話でパンスト被って踊ったシーンがどれくらい贖罪効果があったかは解りませんが(現にサッカー部の奴らからしたら裏切り行為ですしね。)、変わるきっかけになったのは確かです。



☆まとめ


とりあえず第3話の最後で、千鶴先生の「ババア」呼びが先生に改まりました。ここからどれだけ態度や言動を改め真摯にバレエと向き合っていけるのか?そしてご立腹の奥さんを納得させられるのか?

周りを気にする性格も表現者としては、客観視出来る才能になるのかも知れません。観た踊りを覚えてしまう洞察力・観察力もあるみたいですし、目立ちたがりもまあ才能です。

4話からの彼のバレエへの贖罪にも期待して今夜を待ちたいと思います。


心を入れ替えたところを見せてくれ!(ボウズにしたことくらいでは許さん!)

第2話・ルースターズのロジーで踊ってしまう潤平のセンスと第3話で流鶯のダンスを見てすぐに海賊のアリと気付いた女の子を信じたい。


レヴェランス<(_ _)>



以上です。