イギリス生活15年。

小さな学園都市でニュージーランド人夫と、2013年・2016年生まれの息子ふたり、黒猫一匹と暮らしているAnimaです、こんにちは。

 

 

 

黒猫しっぽ黒猫からだ黒猫あたま

 

 

 

今週末のごはんは地中海&中東の味に徹しました。

 

 

何を隠そう(って前から言ってますが)、野獣家のボーイズには中東系の血が混ざっております。野獣さんの父方の祖母はペルシア系(今のイランとか)エジプト人。第二次大戦中にエジプトに駐屯していたニュージーランド人のお祖父ちゃんがそこでお祖母ちゃんに出会い、一目惚れしたかと思ったらあっという間に野獣お父ちゃんがエジプトで生まれ、その後ちゃっちゃとニュージーランドに連れ帰ったそうでございます(笑)。

 

 

お祖母ちゃんは最初は英語は全然できなかったけれど、アラビア語だのフランス語だのギリシャ語だの7か国語を話し、ニュージーランドでは英語も学んで、生まれ育った故郷の味をたくさん野獣家に伝えたそうです。その中のひとつが、ラム肉のヨーグルトスープ。

 

 

ラム肉と香味野菜とベイリーフを何時間も煮込んで出汁を取り、そこに大量のヨーグルト、レモン汁、乾燥ミントの葉を加えて作ります。スープができたら炊いたお米の上にラム肉と野菜を載せ、そこに熱々のスープをかけていただきます。白米は中東のパラパラなお米を以前は使ってましたが、野獣さんいわく「日本の米のほうが美味しい・・・」ってことで、日本の白いご飯の上に(笑)。

 

 

こんな見た目です。↓

 

 

 

下にご飯入ってます。

 

 

 

全体的に見た目が白いので、野獣さん一家は「ホワイトスープ」と呼んでいるそうです。これが、ものすごいヨーグルト味!いうなれば、ヨーグルトとミントとラム肉の味が混ざった味。と聞くとうむむむ、という感じですが、実はすっごく美味しいです!ほっこりする~。日本やイギリスには絶対にないタイプの味です。

 

 

 

そしてペルシア地方ではこれに羊の目玉目も入れて食べるそうなんですが、、、それはさすがに無理。。。滝汗

 

 

 

野獣さんは子どもの頃からこれを食べてて、大好物なんですが、ほかのニュージーランド人の子たちは味見してみたらみんな大嫌いだったそう。いや、イギリス系の食事に慣れてる子供には無理だと思うよー。そして野獣さんの歴代ガールフレンドたちもこれ嫌いだったそうです(笑)。

 

 

このホワイトスープ、野獣家のひ孫にもちゃんと伝えましたですよ。一緒に作ってもらいました。

 

 

 

ミントの葉を入れて混ぜ混ぜ。

 

 

 

そんで、半分日本人でイギリス生まれイギリス育ちのひ孫たちの反応はというと・・・

 

 

 

「美味しくないゲロー

 

 

 

ですって。。。なんとなく予想はしてましたけど、やー、残念!大人になったらわかる味かもしれないよ。。。君たち、納豆が好きでこのスープが嫌いってのは単に赤ちゃんの頃から慣れてるか慣れてないかだよ、うん。

 

 

そんなわけで、時々また作って、ひいお祖母ちゃんの味を是非とも伝えていこうではありませんか。

 

 

そして次の日はタジン鍋を。タジンはけっこう有名ですね。地中海~中東地方でポピュラーな鍋料理。お肉や野菜やスパイスをたっぷりいれて、独特のお鍋で弱火で2時間近く煮込みます。

 

 

今回作ったのは、骨付きチキンのもも肉とひよこ豆、野菜のタジン。お鍋の中に、ニンニク・玉ねぎ・お肉・スパイス・ニンジン・インゲン・トマト・レモン・ひよこ豆・ズッキーニ・またスパイス・コリアンダー(パクチー)と重ねていきます。

 

 

 

 

 

 

全部重なったら、蓋をして加熱すること2時間弱。

 

 

 

 

 

 

このタジン鍋はモロッコから取り寄せました。タジン鍋の蓋のこの形が、食材を蒸し煮にするのにいい形なんだそうです。蒸気が中で巡って、お肉がものすごく柔らかくなります。でも、このお鍋がなくても、ふつうのキャセロール鍋(蓋つきの鍋)でも大丈夫です!

 

 

タジンを煮込んでいる間に、付け合わせのクスクスの準備を。こちらは簡単。クスクスをチキンストックで柔らかくして、そこに紫玉ねぎ・コリアンダーとザクロの実を混ぜ込むだけ。ザクロがポイントです。

 

 

 

 

 

 

タジンが出来上がったら、クスクスと一緒にお皿に盛ります。

 

 

 

 

 

 

ジューシーなお肉と柔らかい野菜が最高。スパイスは、クミンベースで、塩コショウ・シナモン・パプリカ・ターメリックなどを入れて作ります。以前は分量計ってましたが、今はもう適当です(笑)。

 

 

そんでもって子供たち。長男Zさんはこちらは美味しい美味しいとたくさん食べましたが、次男Aさんのほうは「好きじゃない」って、口の中でずーっともごもごさせながらようやっと食べました(笑)。これはけっこうしょっちゅう作るけど、毎回好きじゃないんだよねぇAさん。こやつは完全にイギリス人と日本人の舌を持っているようです。

 

 

タジンは、ラム肉や牛肉、魚やカボチャなどの野菜でも作れてアレンジがいくらでもきくお料理です。クスクスも、レモンとパセリなどで和えてもいいし、手間もかからないのでいろいろ研究したい料理です。

 

 

そんな、中東風味な週末でした。

 

 

最後に、ライトを緑にしたら緑色になっちゃった黒猫。

 

 

 

 

 

 

 

黒猫しっぽ黒猫からだ黒猫あたま

 

 

タジン鍋で温まる鍋料理はいかがでしょう。すき焼きとかも美味しくできると思います。