何という英会話学校の宣伝的なタイトルでしょう・・・(笑)。
ええと、何を言いたいかと言うと、7歳の長男Zさんが学校からお勧めされて購入した英単語の本を紹介します、ということなんです。
学校閉鎖になる前から、Zさんの学校では「語彙」のミニレッスンがあったらしく、毎週、ちょっと子供の日常会話では使わないけれど、ものを書いたりする時にこういう言葉を知ってるといい文章書けるよ、ってな語彙を学んでるらしいんですね。で、それがロックダウン中、毎週の課題にも含まれてます。
そしてそういった語彙を学ぶのに学校で使っていて、お勧めですという本が、『Storyteller's Illustrated Dictionary』(Mrs. Wordsmith刊)。
中のページはこんなふうになっている。
たとえば、お金持ちエリアという言葉を言いたい時に、「rich area」と言っても意味は通じるけれど、「affluent area」と言うとより的確で知的な表現になります。「nice tender steak」と言えばああ柔らかくて美味しいステーキなのね、とわかるけれど、「juicy scrumptious steak」と言うともっと肉汁たっぷりで頬が落ちるような美味しいステーキだということがまるで味わうようにわかるわけです。
これは、非英語ネイティブの私にはとても役に立つ有難い良い本ではありませんか。
って、7歳児が学ぶ本を手にして感動に打ち震えている母(笑)。あ、でもこの本は7歳~13歳くらいが対象年齢のようです。英語で小説を読んだりする際にも、何か書く際にも、こういう単語を知っていると物事をとてもうまくイメージしながらとらえることができますね。
私の仕事はもっとビジネス英語的なものが多いんで、あまり文学的表現というのは使わないけれど、でもこの本にはビジネス界で使う言葉もけっこう入ってたりします。ゲームの翻訳をやった時なんかは、こういう語彙いっぱい出てきたなぁ。
さて。
ではこの本、果たして7歳児には役に立っているのか。
というと、時々、会話の中に
「Mummy, I want some hearty food today」
(マミー、今日は栄養たっぷりのほっこりするような御飯が食べたいな)
だとか、
「This shark looks devious! I think he's good at ambushing.」
(このサメは小ずるい顔をしているね。きっと待ち伏せ攻撃が得意だと思う)
とかそういう言葉が出てくるようになりました。こやつ、既に母より英語が達者だ・・・。
そんなZさん、文学少女だった母に似て(大学は文学部・創作専攻です)、物語を読んだり書いたり本を作ったり詩を書いたりするのがもともと大好きです。まさに、この本が彼にはもってこいなんだと思います。
彼がまだ6歳だった時(7歳になる1ヶ月くらい前)に、私のパソコンでワードを立ち上げてくれ、キツネとシカの写真をダウンロードしてくれ、文字をかっこよくする方法を教えてくれ、と頼んできて、それから何やら一生懸命に書いていた。んで、出来上がったのを見せてもらったら、こんなのが出てきました。
全部は訳しませんが、
「木の枝がその葉と出会う場所で、シカはキツネと出会った。ふたりはじっと見つめ合い、それから恋に堕ちた。彼女は彼にとって美しき太陽、彼は彼女にとって偉大なる茶色のソファだった。シカさん、あなたのすべてを愛しているわ、あなたのすべてを。キツネは言った。このまま変わらないと約束して、と。約束するよ、とシカは答えた」
第一段落はこんな。これ初めて見た時、
はい?
これほんとに6歳児が書いたんですか???
マヂか????
と、愕然とした。いっちばん最後の時制だけ訂正させましたが、あとは全部Zさんが書いたもの。あんまりビックリしたんで、プリントアウトして学校に持って行かせたら、校長先生もビックリしてました。
どうやら、これに似たお話を学校の授業で読んだらしいんですね。で、それを真似て書いてみたんだとか。いやはや。
そんな文学少年ですので、まぁ語彙の本は今後常に役に立ち続けてくれるかと思います。
というか、こういう文章読むと、もー、非ネイティブは絶対ネイティブには勝てないわ、とも思うんですが。。。にしても、英語という言語、日本語やほかのどんな言語にもひけを取らぬ、奥の深い言語。いくら学んでも学びつくすということはないんだなぁと実感します。
私もZさんのこの『Storyteller's Dictionary』読んで、質の高い英単語を見直していこうと思う今日この頃です。英語を勉強中の方がいたら、お勧めしますです、はい。