<公式>阿蘇ファームランド まなびのもり ふれあい動物王国ブログ -7ページ目

あの日から

アーユーボーワン。
すべての命に。

熊本地震から一ヶ月が経ちました。
毎日が懸命な日々でした。
あっという間だったようで、
とても長くも感じています。

この懸命な日々は、必死な日々へと変化し、
この先もまだまだ続きます。

頭で考えると、
とてつもなく先は長く、
途方もないような気持ちになります。

ただ今は、その長さではなく、
長い先に、
のんびり過ごす仲間たち、彼らとふれあう、
お客様の笑顔、スタッフの笑顔を思い描き
その日々を取り戻すために
いま何をするべきかを考え、
必死で笑進する日々を過ごしています。

未熟な僕は
この一ヶ月で行動することの大切さと凄さを
何度となく痛感しました。

それは僕自身がこんなことが出来るなんてという
自分に対する驚きの経験もありました。


4月16日、スタッフ全員の生存確認をした僕は
どうぶつ達のところに行かなければという
強い気持ちを地震に対する恐怖心が邪魔して
動けませんでした。

阪神大震災のことが思い返され、
手足の震えが止まりませんでした。

そんなときに、
大丈夫か?と心配してくれた方たちの言葉と
いま仲間たちの所に行けるのは
僕しかいないという状況に背中を押され
少しばかり気負った勢いで
夜明けとともに向かいました。

ファームランドへの道はすべて通行できず、
車を乗り捨てて、歩いて向かいました。

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僕の頭の中にあった言葉はひとつだけでした。

どうぶつ達に会いたい

生きているか、死んでいるかの安否より
ただ、彼らに会いたい。
その気持ちだけでした。


正直を言えば、目の前にある状況に
引き返そうかと思う気持ちが何度もありましたが

そのたびに僕の頭の中には
彼らとの日々の思い出が浮かび、
僕を前に進ませてくれました。

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いろんな出来事がありましたが、
僕は無事に仲間たちに会うことができました、

仲間たちはみんな生きていました。
みんないつも通りの落ち着いた様子でした。

僕は安堵と嬉しさとで大声で泣いてしまいました。

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そんな僕を仲間たちは、
「どうしたの?」とばかりの顔で眺めていました。


あの日を振り返ると、ちっぽけで弱虫な僕が
自分で驚くような行動が出来たのは
仲間たちに会いたいという強い気持ちでした。

強い気持ちが行動出来る力になる

今までも耳にしてきた言葉ですが
僕は心に刻めていなかったんだと理解できました。
彼らにまたも大きな学びを貰いました。


この学びを心にもって、
僕たち 「まなびの森 ふれあい動物王国」は
必ず、みなさんと笑顔で再会してみせます。

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4月16日  
阿蘇ファームランドの動物たちに会いに行く私に
少しでもと車に乗せて下さった方々、
危ないからと心配の声をかけて下さった方々、
死ぬなよ、無理するなよ、生きて帰ってこいよ!と
無茶することを叱咤して下さった方、
お名前も伺う余裕もなく失礼してしまいました。
申し訳ありません。

南阿蘇村の方々で皆様も被災で大変なときに
どうぶつ達のこと、私のこと、
ご心配や励ましを頂きありがとうございました。
本当にありがとうございました。

南阿蘇村に恩返しできるまで
精一杯頑張ります。


仲間たちもスタッフも元気に毎日頑張っています。
どうか今しばらく時間を下さい。
よろしくお願い致します。


阿蘇ファームランド
まなびの森 ふれあい動物王国   支配人 島本あかり