2017年 あけましておめでとうございます。
ここのところ、このブログは年1ペースになってますね 苦笑
少し思うところを書かせて下さい。
表題の「動物医療とお金」に関しては、似たようなテーマで今までも何回か書いたと思います。
私が動物医療にも皆保険制度的なものを、と訴え続けているのも、その事と非常に密接に関係しています。
我々開業獣医師は、大学で経営学は全く学びません。
獣医学関連の学術的なことのみです。
大学を出て、それぞれの研修先のノウハウなどを直接身をもって学び取っていく形です。
これではちゃんとした経営が出来るわけはありません。
人のお医者さんは、世界に誇る国民皆保険制度そして優遇税制が守ってくれますから、ちゃんと診療していれば、食べていけるようになっているのではないでしょうか?
我々開業獣医師は、商店街の他の商店さんと同じです。税制も何もかも。保険も企業がそれぞれやっているものを利用している状況。企業に不利な条件はその都度見直されています。
この病気には、こういう検査をして、こういう治療をする、というスタンダードがあったとして、そのお金が払えないとするご家族には、支払い可能範囲の治療をすることになります。それの是非はまたの機会、あるいは過去のブログにあるかもしれませんが、人の医療との大きく違う点だと思います。
我々開業獣医師は、常にそうした医療費のことを考えつつ、診療を進めていく必要があるということなのです。
診断を考えながら、治療を考えながら、治療費のことも考えなければならないのです。
さて、これに仮に皆保険制度が導入されたとしますと、我々開業獣医師は、診断・治療に専念できるわけです。余計なことを考えなくてすむわけです。
きちっとしたスタンダードがあれば、患者さんも、どこの病院へ行っても、おおむね同じような治療を受けられるわけです。人の医療がそうであるように、それでも病院の差別化はなされ、わざわざ遠くの病院へ行く人はいるでしょうが。。。
それでも大きな差はなくなるのではないでしょうか。
あそこの病院は高いだとか安いだとか、八百屋さんなどと同じように語られるのももう疲れましたし、若い始めたばかりの先生が高いと言われて安くするようなことがあってもいけないと思いますし。
決めちゃえばいいんですよ、注射はいくら、お薬はいくらって。
と、私は思います。
何か特殊な治療やお薬が保険対象外になって、お金のある人だけが治療を受けられるという、人の医療でも現在起こっている矛盾点などもあります。ただ、何もスタンダードがない、動物医療よりは何倍も何十倍もマシです。
ちゃんとしたスタンダードを作り、皆保険制度的なものを作ることが、普通に一般の治療を地道に行っている開業獣医師と患者さん方にとって、両方にメリットがあると、私Dr.BAOは考えるのですが、皆様はどう思われますでしょうか?
こういうお正月休みみたいな時くらいしか、このブログに来れませんで すみませんm(_ _)m
ホームページからはDr.BAOのいろんなサイトに行けるようになっていますので、気軽におこしやす。
http://www.bao.jp
ではまたいつか(^_^)ノノ゛
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