人はなぜ生きるのだろうか。
世界は本当に大きい…。
広い広い海があって、
大陸が顔を出して、
僕らの地となって、
ある人は物を道具として使い、
ある人は火を灯りとして使い、
ある人は言葉を意思伝達に使い、
ある人は家を建て、
ある人は絵画を表現し、
ある人は音を芸術にして、
ある人は物理法則を導き出し、
ある人は蒸気機関を考え、
ある人は電気を操って、
ある人は商売を始め、
ある人は人々をまとめ、国をまとめ、世界をまとめ…
こんな小さな星で、
今も広がる宇宙の銀河の片隅で、
いつ壊れてもおかしくないこんな不安定な世界で、
なぜ人はこんなに自由に生きているのだろう。
なぜ感情を抱き、なぜ欲望を持ち、
なぜ死を迎えることをわかっていて…
誰にもわからないまま人間が絶滅していって
明確にならない問題なのだろうけど、
考えずにはいられない。
テレビがある、
たくさんの情報が流れている、
政治、経済問題。環境問題。
殺人、性犯罪から窃盗までの報道。
天気予報もあれば娯楽や芸術。
ドラマやアニメのフィクションまで。
知ってる世界は多いようで少ないのかもしれない。
なんでもある日本に生まれたおかげで
逆に大事なことを知らないこと。
弱い人間が多いこと。
同情や客観視じゃ生まれないもの。
世界には毎日豪勢な食事と高価な衣類や装飾品を身にまとっている人もいれば、
三日とろくに飯を食えない、毎日明日を願うことしか考えられない人まで、
ほんとにいろんな人がいて、
世界の人口が７０億に達しようとしている今も、
食料問題？石油問題？環境問題？
そんなことは言ってられないはずなのに、
今しか見れない賢い馬鹿な人間は、
今喰らっている過去の付けに、
世界中が必死にもがいている。
本能的に植え付けられた「生きたい」という欲が
世界中の人間を必死にもがかせているんだろう。
誰もが皆、「生きたい」という欲を持っていなければ、
世界が終わり、喜びもないけど反対の悲しみもない無の世界に、
宇宙のあるべき姿である無の世界に戻すことができるのに。
逆に今もこんなにうまく世界が回っているのは、
誰もが自分のことしか考えていないことを逆手にとって、
誰かがこの世界をこういう風に設計したのだろう。
ほんとに自分が小さい。
異性しか見えてない性欲野郎や、
自分のしたいことをするために我がままを突き通すナルシスト、
服やアクセサリーや装飾品にしか目がない女達や、
風俗店やキャバクラ通いしてるおっさん、
クラブ通いの遊び人、
ろくに働かずに毎日遊んでるニート、
パチンコやパチスロに通っているギャンブラー、
視界の狭い脳の神経回路を１％も使ってないような人間のクズが
俺の周りの世界の大半を占めてる。
行きたい世界の理想を語れば大きなものになるけど、
実際、現実は違う。
目の前には目の前のものしかない。
自分は上で語った弱い人間の中の一人で、
本能と欲望を理性で抑えている身である。
死ぬのが怖い弱い人間である。
感情をコントロールできない馬鹿な人間である。
過去の世界の立役者と、今の世界の立役者と、
この小さな自分と比較して、自分が本当に小さいこと。
広大な地球という世界で、何十億もの人がたがいに助け合って生きている。
自分の周りの世界で人間一人じゃ精一杯なのに、
こんなちっぽけなもので、ショックであるけど頼もしくて、
だからほんとに、できる限り全ての世界を見てみたい。
笑
