当たり前のこと
自分ではそう思っていても 他人にはそうじゃないこともある。
誰かの気分を害してしまったり
逆に予想以上に喜んでくれたり。
ということで、今回はジェントルマンの国イギリスで目にしたことと、
先日スペインで出会ったイギリス人(スコットランド人)の話。
イギリスで地下鉄に乗っていた時のこと。
目の前の席には、いかにもジェントルマン!という格好のおじいさんが座っている。
白く長い整えられたひげ。
ハット。
杖。
わ~、絵にかいたようなおじいさんだ~なんて思ってました。
ちょうどおじいさんの目の前には高校生位の女の子が立っておしゃべりをしている。
と、その時。
おじいさんが、女の子の1人に向かって
「ここの席にすわりませんか?」
と声をかけたのです。
???? ?!?!?!?!?!?
なんと!!!
おじいさんが女の子に席を譲る????
日本じゃあ、お年寄りにすら席を譲らない人がたくさんいるのに。
(そして、私もめっちゃ疲れてる時は思い当たる節が。。。。 きっとおじちゃんおばあちゃんは立ってるだけでも疲れるだろうに(><) )
ここでは、年齢よりも 女性が優先なんだなあ~
と、 レディーファーストの極みを目撃したのでした。
きっと、この国で育った人は、
女の子が重い荷物を持っていたら持ってあげて、
ドアを開けてくれたり、道を譲ってくれたり。
そんな行動は当たり前の事として育てられているから自然にできるんでしょう。
そして、そうされた側も自然に対応をする。
さきの女の子たちはもちろん 「大丈夫よ。ありがとう」 なんていって返事してたけど。
そして、イギリスから旅をスタートした私と友達は、それがスタンダードになってしまったため、
次の国フランスでは逆にフランスのイメージが下がっていくのでした^^;
電車に我先に・・・と乗ろうとする人。
大きい荷物を棚に上げようとしても、手伝ってくれることの方が珍しい。
汚れた駅のホーム。 地下鉄の独特なにおい。
すべてが、「これがイギリスだったら・・・・・」 なんてのが口癖になってました。
イギリスが得に・・・というイメージだったけど、
でも全体的にヨーロッパの国々ではレディーファーストの文化があるので、
日本ではあまりそういう習慣に触れない分、そういう行動をされるとそれだけでキャー♡ となるわけです。
何度もいうけど、こっちの人にとっては普通のこと。
とはいえ、日本女子にとってはなかなか嬉しいものです☆
そして、逆の話。
先日、スペインのアンダルシア地方で(あ、ブログはマドリードあたりで停滞していますが^^;)出会った
イギリスのスコットランド地方から来た男の子の話。
彼らは友達同士でヒッチハイクをしながら旅をしているらしい。
そのうちの1人と仲良くなりました。
なかなかフレンドリーで、共同のリビングで音楽をかけていて、
ソファーでネットをしていた私や他の人にに うるさくない?邪魔してない? なんかかけてほしい曲ある?
なんて周りにきにかけつつ・・・ なんていう男の子。
その日の午後、ホステルに戻ってレセプションの人と話していると、
彼と遭遇。
妙にテンションが高く、どうやらテラスで飲んでいたらしい。
そしてなぜか部屋に来て、部屋の設備や物に興味津津。
そしてドイツから来たルームメイトの女の子達も巻き込み
ひたすら小一時間話し続ける。
かなり早口なのと、おそらくスコットランドなまりの英語ともあって、私はなかなか理解できなかったけど:‐P
「男の子もこんなに話せるものなのね」 なんて彼が去った後
ぽつりとドイツ人の子がいう。
それほどすさまじかった。笑
嵐が過ぎ去った感じ。
で、夕方またキッチンで遭遇。
この日は1日飲んでいたらしく、子供みたいな絡み方をしてくる。
まー、ちょっとしつこかったけど、
楽しいっちゃ楽しいし、笑えたからいいのだけど。 位。
結局、外出する為待っていた彼の友達に呼ばれるまでそれは続く。
そして、翌日。
なんだか様子がおかしい。
と、思ったら、すごく深刻な顔をして、
「本当に申し訳ない。 昨日は酔ってて・・・・
なんて僕は君に失礼なことをしてしまったんだ・・・」
と頭を今にも抱え込むかのような、本当に重い空気。
朝起きた時に、昨日の酔っ払い様を友達から聞いたらしい。
にしても、良いか悪いかでいえば、良い方の酔い方(人の気分を害するような絡み方ではない)し、
あのレベルなら日本じゃ当たり前というか可愛いものである。
(もしくは友達が誇張して伝えたのかもしれないけど。)
そして、日本じゃ謝ることなんてないし、(そもそも別に何かひどいことをされたわけではない)
謝ったとしても、そこまですごくは謝らない。
日本じゃたいしたことない事でも、
彼らにとってはとても失礼なことだったり、やってはいけないことだったのかもしれない。
その後も何度も
「本当にごめんなさい」 と謝られひどく落ち込んでいた模様。
他にも例はあるのだけれど、この2つの話からも
どのように育てられたか、どういう環境で育ったかによってこんなに意識は変わるものなんだな~って思ったのでした。
日本で育ったからこそ、普通以上にレディーファーストが嬉しかったりするわけだし、
スコットランドのおばあちゃんは、
混みあった道路で自転車や歩行者が乱暴な運転をする状況や、
道路に煙草の吸殻が落ちているという状況に腹をたてていたり。。。。
そういった価値基準の高い国でそだったからこそ、
当たり前と思うことがあたりまえじゃない国に行くとストレスに感じることもあるわけで。
ヨーロッパに生まれていれば・・・ なんて想像もしたことあったけど、
もしそうだとしたら、そこまで なんていい文化なの~★ なんて思わなかったわけだし。
どこで生まれ育つのがいいのか・・・・
なんて結局わかんないや。
こんな事からも、意識の違いや価値観の違いなんていうものに触れたのでした。