60過ぎると、いや年齢に関係無く社内でもダメだししたい時が多く、煙たがられないように気を付けながら周りの皆さんと接してきたつもりですが、ついつい若手の皆さんに説教じみたことを言っていたのを思い出しています。
読者のみなさんは、「確信犯」という言葉をどのような場面で使用していますか?テレビやYoutubeを見ているとほとんど(100%と言っても過言ではないくらい)「意図的」あるいは「悪意を持って」「知っていながら」などのニュアンスで使用していますね。自慢ではないですが、法学部出身の立場で、本来の意味が全く異なるため、違和感を禁じ得ないというと生意気に聞こえてしまうかもしれませんが、ご説明しましょう。
本来の意味は、「政治的、宗教的な信条に基づいて正しいと思って行う行為が犯罪になること」を確信犯といいます。結構怖いことを述べているのです。テロ行為や某有名カルト教団による犯罪を確信犯と呼び、法律用語なのですが、どこかでそのニュアンスを誤解されてしまい、いまでは(平成27年調査:文化庁)69.4%が誤った理解をして誤用しているのが実態で、正しい意味を理解しているのは17%だったといことですから、本来の意味で使用されないのも当然ですし、軌道修正は出来ない段階に来ていると言えそうです。
このように日本語は進化を続けています。とくにマスメディアやチェックのゆるいYoutube(使用する言葉のフィルターは厳しそうですが日本語チェックはかけるすべがないですから)の人気Youtuberの言葉の影響力は大きいですから、日本の文化形成はこのペースで進むと思います。 進化? 暴走?
気になることは、こんな感じでアップさせていただきますので、引き続きよろしくお願いします。
最後までお読みいただき有難うございました。