犬舎に向かうとワン達はまだ眠っていた。
長年の辛かった時期を洗い流しているように、眠り続けていた。

この現場は、75歳の老人が一人で管理していた。
ライフラインは料金の滞納で、全てストップされていた。
寒いボロボロのプレハブ。
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外に居るのと同じ様な気温。
食事も何日かに一度与えられるかないか。
痩せている身体に寒さがこたえる。
餓死?凍死?
レスキューに入るまでに、相当の数のワン達が無念にも無くなった。

現場のホワイトボードを見ると、書いている犬種が居ない。
行政・警察で確認出来た遺体は8頭。

現場に入る2日前。
現地ボラさんが現場でラブを病院に行かせてくれと交渉したが、水も飲んだしご飯も食べたので必要はないと言われた。
その翌日、ラブは空に旅立った。
寒さに老犬は堪え切れなかったようだ。

さて、シェルターに来て一日目。
まずは、個体管理の為、体重チェックと写真撮影、個体番号を付けた首輪とケージに番号が付けられる。
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そして、駆虫・寄生虫の投薬。

極端な差は何だろう???
適正体重の子も居れば、通常の三分の一の体重の子もいる。
しかし、みんなズタズタボロボロ状態。
このシュナちゃんは目がない?と思った。
毛玉で覆われていた。
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一番にトリミングに入った。
大きな耳は全てが毛玉に糞尿がからみついていた。
可愛い小さな立ち耳と大きな綺麗な目が出て来た。
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肉球は全く見えず、固いブーツを履いてるように毛玉で覆われている。
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これを取るのに2時間かかってしまった。
中で伸び切った爪がすでに、何本かが折れ突き刺さっていた。
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こんなに酷い状態に置かれて居ても、純粋な瞳は濁っていない。
恨む事を知らないのではなく、信じていたからだと思ってしまう。
この老人が今までは、この子達の親であったのだから。。。
可哀想でならなかった。

寒い過酷なレスキューではあったが、あの雪の寒さであの日を過ごしていたら、亡くなってしまう子が増えたでしょう。
強行突破で救われた。

午後8時。
本日の作業は終了。
ご参加頂きましたボランティア様に感謝致します。

PS:最高に嬉しかった私事。
朝、「代表と統括のボラに来たよ」ってJさんが、久しぶりに顔を見せて下さった。
この3日間、まともに食事をしていない。
レスキューに入ったら買い物に行く時間も無くなってしまう。
毎日、カップめん生活の始まり・・・。
で、Jさんが食糧を積んで作って下さった。
作業から戻ると、出来上がっていた。
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「キャーーー嬉しすぎる・・・」涙。
最高に美味しかったです。
ご馳走様でした。感謝♪

活動日誌をご覧頂いております皆様に、ご協力をお願い致します。

小型犬~中型犬のクレート(中古可)
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バリカン替刃(スピーデック)1mm

ドックフード(ドライ小粒

ドックフード缶詰

医療費のお願い

お振込先

郵便口座 口座番号 : 14040-31760911
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口座名義 : エンジェルズ 林 俊彦

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エンジェルズ代表が綴る、「ずばり一言」も併せてご覧下さいませ。