「生きてるのって辛い」

そう思い始めたのなんて、思い出せるほどの過去ではなかった。思い出せるほどのエピソードがあるわけでもなかった。

ただ、中学生くらいから無前と、憮然と、「生きてるのって辛いな」と考え始めた。

もしかしたら小学席の頃なったかもしれない。

とにかくそれくらい昔から、人生は辛かった。

生きるのは難しかった。学校も。バイトも。人間も。

決めつけられたルーティーンを強制され育った学校時代。

高校、馴染めなかった。人間と話すのは苦手だった。

変な奴がいた。うるさかった。授業の邪魔だった。

変な奴がいた。女好きだった。よく私の悪口をサッカー部に言いふらしていた。自分がモテてる自慢をすることが多かった。気が付いたらYouTuberになってた。

変な奴がいた。変な奴ばかりだった。

大学、馴染めなかった。高校にすらベテラン偏差値の近い人間が多くなって会話のレベルは上がった。

自分よりレベルの低い学部学科の人間と話すのは難しかった。どういうノリなのかついて行けなかった。

生物学科の男、私に悪口を言ってくる。期末テストでカンニングしてた。言ってやりたかった。言わなかった。

大学、彼女を作った。

心が満たされるかと思った。満たされなかった。

満たされなかったことはない、だが予想以上に心が満たされることはなかった。

だからもう、いらないかなって思った。

気休めにはなる、でも助けてはくれるものではなかった。

生きにくいとか死にたいとか、そんなことを思うのに理由はなかった。

起きるのが辛い、シャワー浴びるのが辛い、外出るのが辛い、人と会うのが辛い、歩くの辛い、息するのが辛い。

人がいなくて甘えられないことが辛い、でも。私が甘えたい人はいない。

助けようとしてくれる人はいるのに、その人たちじゃ私の助けにはならない。


だからあなたは、

あなただけは私をーーーーくれますか?