臍ヘルニア | 小さな幸せを紡ぎたい

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好奇心の赴くままにいろんなことに首を突っ込んでいる、ドタバタな毎日を書いてます。
見逃してしまいがちな小さな幸せを積み重ねていきたいな。

「臍ヘルニア」って病名、ご存知ですか?

私はうちの息子に言われて初めて知った病名です。

 

生まれた時からまるくぷっくり出てた息子のおへそ。

検診のときとかに「これってでべそってやつですかねぇ?」なんて聞いてたんですが

「赤ちゃんは腹筋が弱いのでそのうち収まっていきますよ」と言われて様子見てました。

…ま、でべそだったとしても『かわいいじゃん』なんて言って本人が気にしないように育てようとは思ってたんですが。

 

幼稚園に入ったころ、かかりつけのお医者さんに行ったときにいつもの調子でなんとなく話題にしたら検査してくれまして。

見た目はただのでべそだったんですが『臍ヘルニア』だったということが判明したんです。

 

要は腹膜に隙間が空いている状態らしく、若いうちは腹筋があるから問題ないことが多いけど、

年を取って筋力が衰えたりすると腹膜の間から腸が出てくる(いわゆる脱腸する)可能性があるらしくて。

臍から腸が出てきたら驚きますよね…。

 

今すぐどうこうって問題でもないので悩んだんですが、小さいうちにやれることはやっておきたかったのと

本人に「おじいちゃんになった時に困るのと今手術するのとどっちがいい?」って聞いたら「今頑張る」と言ったので手術しました。

すでに幼稚園に通っていたので春休みに合わせての手術でした。

 

正直全身麻酔での手術だし、うちは年子なんで娘の世話もあるし心配でしたが、

彼の人生にとってリスクとなる可能性があるもの見つけちゃったので取り除いておきたくて。

 

彼にとって入院は2度目(0歳でインフルエンザにかかって入院したことがあったので)でしたが

物心ついてからの入院は初めてだし、手術は初めてだったので不安だったし怖かったと思います。

でも、頑張りました。

 

入院中、ホスピタルクラウンさんがいらしたのですが当時ピエロが怖かった息子が恐怖に顔をひきつらせていたのが笑えました。

私がバルーンアートを趣味でやってたので「ピエロさんも風船くれるよ」と言ったらちょっと落ち着いてましたが。

 

臍ヘルニアの通常経過については分かりませんが、息子に関しては特に大きな問題も起きずに退院し、

10年以上たった今も元気に過ごしてます。

あの『ぽちっとな』なボタン状だったかわいいお臍はうまく縫いこまれてしまって見る影もなくちょっと残念ですが。

 

この後も息子はやたらと手術やら入院やらする運命だったので少しずつ書いていこうと思いますが、

私が息子と向き合ってきて思っていることは「小さいから親が決める」のではなく、「小さいけどその体で生きていくのは本人だから、少しでもわかるように説明して本人に決めてもらう」というスタンスでよかったと思います。

お子さんの性格にもよると思いますが。

うちは娘にも息子にも何か病気や問題が見つかった時にその都度説明してきました。

正直「そんなこと小さい子に言ってわからないよね」「親が決めてあげなきゃ」と言われたことも多々ありますが

私と子供たちはそれぞれ違う人格なので私がいいと思ったことが子供にとってベストとは限らないというか、そこまで責任持てないというか。

私の一存で決めたことで子供に後悔してほしくないので。

 

なので今後このテーマで書くとき、子供がらみの時は特に、考え方の違う方から見たら「無責任だ」と思われることも出てくると思います。

病名は同じでも経過や症状、治療法や対応はいろいろあると思います。

あくまでも『うちの場合は』なことしか書けないですし、専門家でもないので素人の体験談でしかないので不愉快な思いをさせてしまったらすみません。

 

同じ病気で「なんじゃこりゃ?」と悩んだ時に「こんなケースもあるのね」的に受け止めていただければありがたいかなと思いますスクランプ