あの超イケメン、生田斗真さん主演で、「源氏物語」の映画 が公開されますねドキドキ
古典好き、平安時代好きとしてはもちろん外せない「源氏物語」なのですが…
実は映画公開にはそんなに食いついていませんでした。

生田斗真が源氏の君を演じるのか~♪って、ミーハーな感じで気にしてはいたのですが、見たいなあとは思っていなかったのです。

やっぱりあの「源氏物語」を二時間や三時間の映画にまとめられないだろうし、幻滅してしまいそうだなーなんて…思ってたんです。・・・・ついこの間までは。


でも、この映画化に先駆けて発売された「源氏物語~千年の謎」を読んだら、イメージがガラっと変わった!!
今回の映画は、源氏物語をそのまま映画化したわけではなくて、「なぜ紫式部は源氏物語を書いたのか」に焦点を当てているのですねー!※以下、ネタバレありなので、ご注意を!

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源氏物語は、皆様ご存知のとおり、超絶イケメン&色男の光る君(源氏の君)が、沢山の女性たちと恋をしていくお話です。(超はしょってますが)

この物語、私は昔から、どーーも光る君には完全に感情移入できなくて。
いつも、光る君に翻弄される女性側の心理になってしまってどうにもね…

自分の本当の母親である桐壷に先立たれ、その母に似ていると言われていた藤壺(父帝の後妻であり光る君の継母)に恋をし…その届かぬ想いをどうにかして埋めようと、いろんな女性遍歴を重ねていく光る君。最終的には藤壺と契って子を成し…更に藤壺に似ている少女「紫の上」を育てて自分の妻にしてしまったり…と、光る君の自分本位で女々しい感じに「コラー!!」と言いたくなってしまい。

でもそれも、今回この漫画を読んで、いろいろと感じることがありました。
初めて光る君の側に立って感情移入できた気がします。


漫画の本編では、物語の作者である紫式部の「現実世界」と、光る君が主人公の「物語世界」が並行して語られ、それぞれのストーリーを紡いでいくのですが…この二つの世界が交錯していくのが面白い。
紫式部と藤原道長との関係性(紫式部が道長に恋とも憎悪ともつかぬ想いを抱いている…という)が、「源氏物語」に反映されているという解釈でストーリーが進んでいきます。

陰陽師の安倍晴明も出てきちゃったりして、時代考証や設定はファンタジーなのですが…
六条御息所(ろくじょうのみやすんどころ)が夕顔を呪い殺してしまうあの感情を、紫式部自身が経験し、物語に反映させたという点ではとても納得がいったのです。

紫式部がなぜ、平安時代に、この長い物語を書こうと思ったのか。

それは恋をしたからだと、
そんな単純なことに、気付きました。

漫画のとおり、恋の相手が道長だったかどうかは別として、
嫉妬で狂って生霊になってしまいそうなほどの恋をしたんじゃないかと。

そう思うと、あの時代に、六条御息所というキャラクターを生まれた理由が、すとんと腑に落ちたのです。


ここまで全部、源氏物語をかいたのは紫式部であるという前提で書いていますが。(そうじゃないという説もあるので)


宮城とお子さんの絵もすごく美麗だし、読みやすいし、おすすめ漫画です♪
源氏物語の前半部分のほんのちょっとのところまでしか出てこないので(出てくる姫君達も、桐壷・藤壺・夕顔・葵の上・六条御息所まで)、これがイコール「源氏物語」だとは思わない方が良いけれど、全然別の、紫式部の物語として読むと、とても面白い漫画だと思いますキラキラ源氏物語とは別のファンタジーが成立している感じ。

光る君…罪な男だなあ心
漫画の光る君がとてもイケメンに描かれているので、こんな人がいたらそりゃ翻弄されてしまうわーー!と思った私なのでした。

映画では藤壺を真木よう子さん、藤原道長を東山紀之さん、安倍晴明を窪塚洋介さん、紫式部を中谷美紀さんが演じるとゆーことで…そのキャスティングは素晴らしいでしょう~~~(≧▽≦)既に萌え心


私別に「源氏物語」の回し者じゃないですが…w
非常~~に気になる映画なので観に行きたいなあ~~~♪


ちなみに、生田斗真さんの「青海波(せいがいは、と読みます。平安時代、公達が踊った二人舞い)」が観れるらしく。
衣装も舞いも楽しみだなあ~~~!やっぱりみたーい!!!

結局ただのイケメン好きだっていうお話でした・・・・・・。